UP 令和6年(2024年)2月16日
200回武庫川エコハイク

縦断シリーズ⑧ 「仁川から武庫川河口」 実施報告

エコグループ・武庫川
・日 時:令和6年(2024年)2月10日(土)9:43から14:30 晴れ 仁川駅前9:30/5℃ 昼食時12℃
・行 程:集合阪急「仁川」駅前(9:36挨拶とコース説明スタート9:43)~仁川右岸河川敷~百間樋公園(排出口で説明10:05)~仁川合流点(10:15仁川・川西川武庫川に合流説明)~武庫川右岸河川敷~髭の渡し跡(説明/報徳学園付近)~7号床止工(10:20説明)~新幹線武庫川橋梁~甲武橋橋梁(国道171号線説明)~アコン樋跡(10:36昔の農業用水説明)~甲武橋水位観測所・6号床止工(説明)~5号床止工(10:55説明)~水位観測所~阪急神戸線橋梁(11:06)~上武庫橋~4号床止工(11:12説明/早咲なの花)~名神高速橋梁~山手大橋(11:22)~JR神戸線武庫川橋梁(11:31)~3号床止工(説明)~枝川樋門跡(説明)~武庫大橋(11:46国道2号線架かる/近代土木遺産説明)~2号床止工(11:50-12:30工事中説明/昼食トイレ休憩・集合写真)~小曾根水位観測所~1号床止工(撤去工事説明)~小松の渡し跡~ガス管橋~武庫川橋梁~阪神電鉄武庫川橋梁~潮止堰(13:02説明)~阪神高速神戸線橋梁(13:10トイレ休憩)~南武橋(13:21架け替え工事説明)~武庫川終点(13:50大潮時の干潟等説明)・阪神高速湾岸線武庫川橋梁~防潮堤(説明)~鳴尾浜臨海公園~阪神武庫川線「団地前駅」(14:30到着約14㎞、確認挨拶解散14:40)・・・阪神電鉄「武庫川駅」
先導案内担当は岡・佐藤・最後尾上田、( )は説明。当日配布資料(行程図説明書武庫川整備枝川&河川工事個所次回活動案内
・参加者:71名(内訳:一般参加者62名+スタッフ9名)
一般参加者は宝塚市・西宮市・尼崎市・伊丹市・三田市・神戸市北区の流域各市からの参加の他、流域外からは川西市・神戸市灘区・須磨区・垂水区・三木市・明石市・姫路市・池田市・豊中市・茨木市・東大阪市・四條畷市・八幡市・大阪市城東区・西成区・福島区などの地域からの参加があった。
・所感
 このところ広く晴天が続いている、本日もハイキング日和である。集合場所仁川駅前は少し肌寒い朝、寒暖の差が大きい日が続く予報である。武庫川エコハイクは源流から河口まで歩く縦断シリーズ➇の最終コースである。200回目の記念に当たり100回目に続き200回目の記念缶バッチを準備した。久しぶりに各地域から多数70人を超す参加者を得ての開催となり感謝である。今回歩くコース「仁川から武庫川河口」まで各ポイントの説明書だけでなく、現在事業中の兵庫県土木局武庫川対策河川整備中の工事内容を分かりやすくした資料を付けて説明に加えた。資料は第13回武庫川流域圏ネットワーク活動報告会のものである。武庫川下流部築堤区間の工事内容は、河川掘削、護岸整備、床止工改築、南武橋架橋などである。潮止堰の撤去、魚道の改良、汽水域の拡大などを中心の工事である。

武庫川エコハイク200回記念バッジ

スタートミーティング 仁川駅前

武庫川改修図(クリックで拡大)
「仁川]
 仁川駅前をスタートし、仁川の右岸河川敷を武庫川合流へと歩く。今日は本当に天候が良い、やさしい風が気持ちよくしてくれる。仁川の河川敷は、問題の特定外来生物「オオキンケイギク」が大量に繁茂している。エコグループが所属している武庫川流域圏ネットワークで駆除に取り組んでいる、10年目になる。武庫川合流に近い百間樋公園で百間樋井堰の説明するため立寄る。武庫右岸の灌漑用水である。すぐ武庫川への合流点である。仁川合流点は河川の石が溜る、仁川の流量が少ない関係なのか。サイクリングロードや沈下橋、アユの遡上も確認出来ている事などの説明をする。

仁川河川敷を歩く

百間樋公園(クリックで案内板)

百間樋排出口(クリックで排出口)

仁川沈下橋

7号床止工(クリックで竣工名板)
「甲武橋」
 合流点から武庫川右岸を歩く。直ぐの報徳学園付近で「髭の渡し跡」の表示箇所がわかる、左岸では常夜燈などが残るが。続いて7号床止工の説明が出来る。河川敷はセンダン・ナンキンハゼ・アキニレ等が繁茂。センダンの実が多く落ちている、多くの鳥が採食する実であるが、喜んで採食することが無く道一杯に残っている。仁川合流点より下流部の築堤区間は堤防により洪水氾濫を防ぐ築堤区間となっている、河川整備課の工事資料を見ながらの説明である。甲武橋の下流で武庫川からの農業用水の取水「アンコ樋跡」や水位観測所箇所で「クスノキの巨樹」西宮市の保護樹の確認が出来た、ふだん気が付かなかった。4号床止工付近では、早咲きの菜の花畑が心地良さを感じる。現在3号床止工、2号床止工箇所で工事が集中している、床止工の改築で全断面魚道になるという。

アンコ碑跡(クリックで拡大)

センダン

水位計

河川敷のなの花畑

阪急神戸線鉄橋と4号床止工
「武庫大橋」
 国道2号線に架かる橋「武庫大橋」の下流箇所で昼食トイレ休憩とする。暖かい日差しの下で人気の武庫大橋を眺めながらゆっくりと休憩が出来た。2号床止工付近は護岸工事で水の溜りが出来ている。そこにユリカモメの大群、何百羽もである、護岸近くまで寄ってくる、餌を求めているようであった。驚くことに「アオサギ」の餌付けを見た、初めての出来事。黄色のウインドブレーカーを着た男人が来ると何処からかアオサギが飛来し餌を求めていた。男人が去ると、アオサギも去る。そんな楽しい事もあった。人気の武庫大橋をバックに集合記念写真を撮る。

国道2号線武庫大橋(近代土木遺産)

集合写真(クリックで拡大)

餌をねだるアオサギ

2号床止工改修工事

1号床止工 撤去工事中
「潮止堰」
 下流部築堤区間は、コンクリート護岸や移動の支障となっている床止工など生物にとって厳しい環境になっている。河川整備はその改善も目指しています。自然石を活用した護岸、魚類の移動に配慮した床止工の改修が進められている。潮止堰の撤去は令和6年度の予定という。撤去されると2号床止工下流で砂干潟の創出が期待されるという、水辺環境の魅力が増える楽しみである。

潮止堰と阪神武庫川駅

カヌー遊び 国道43号線橋梁下

臨港線南武橋付替え工事中

河口が近い

阪神高速湾岸線
「武庫川河口」
 潮止堰を後に河口に向かう。河川敷の空の高さを感じながら、汽水域の潮の香りと海の気配を感じながら。武庫川終点近く、右岸阪神高速湾岸線の下流で干潟が見られる場所があるが本日は潮の関係で見られず。

武庫川河口

防潮堤

対岸 武庫川下流浄化センター
最後のコース、防潮堤を見て鳴尾浜臨海公園まわりでハイクの終点阪神武庫川線「団地前駅」に到着(14:30)全員確認して解散する。本日は天候に恵まれ200回記念のハイクは楽しく終了出来ました。

武庫川団地サザンカ並木通り

阪神武庫川団地駅前解散
文・写真・編集:上田・佐藤・平山
エコグループ・武庫川

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