UP 令和6年1月18日
199回武庫川エコハイク

縦断シリーズF 「生瀬から仁川」 実施報告

エコグループ・武庫川
・日 時:令和6年1月13日(土) 9:45〜13:50 晴れ所により曇り  生瀬駅前9:30/5℃
・行 程:集合JR「生瀬駅」前(9:40挨拶とコース説明スタート9:45)〜生瀬宿有馬街道〜・・駅弁淡路屋跡(説明)〜・・浄橋寺(9:55説明)・生瀬皇太神社(説明)〜・・有馬街道(説明)〜・・生瀬橋(神戸水道水管橋説明)〜・・ウヰルキンソン記念館(多人数で立寄り中止)〜・生瀬水管橋(宝塚市水管橋管理道/人道利用等説明)〜・・観音谷橋(西宮市・宝塚市境界/説明)〜・・見返り岩・丁字が滝(10:30説明)〜・・寿楼泉源(左岸の護岸/宝塚のもう一つの泉源説明)〜・・塩谷川・・宝来橋(10:45宝塚温泉等説明/左岸に渡る/トイレ)左岸河川敷歩く〜・・観光ダム(11:00大劇場・迎宝橋跡等説明)〜・・宝塚大橋〜・・対岸右岸の説明(亥の谷川・支多々川・昔の中洲等説明)〜・・荒神川合流点(説明)〜・・伊孑志井堰(説明)〜・・伊孑志の渡し跡(11:27説明)〜・・床止〜・・宝塚新大橋(右岸に移る)〜・・末広中央公園(11:36-12:10昼食トイレ休憩)・中央公民館〜・・右岸堤防道を歩く〜・・昆陽井堰(説明)〜・・大堀川合流(左岸/説明)〜・・武庫川新大橋(説明)〜・・百間樋井堰〜・・六樋井堰(説明)・天王寺川合流(左岸で/説明)〜・・8号床止工(説明)〜・・仁川合流点(説明)・田近野町(飛地の説明)・国際霊園・仁川口橋〜・・百間樋会館(説明/川西川取水口等)〜・仁川左岸河川敷〜・・小仁川(左岸)〜・・阪急仁川駅前(到着最後尾/13:45-13:50解散)
先導案内担当は岡・佐藤・最後尾上田、( )は説明。当日配布資料(行程図説明書次回活動案内
・参加者:56名(内訳:一般参加者47名+スタッフ9名)
一般参加者は宝塚市・西宮市・尼崎市・伊丹市・三田市・神戸市北区の流域各市からの他、流域外からは神戸市中央区・灘区・川西市・三木市・池田市・豊中市・吹田市・高槻市・城東区などの地域からの参加があった。
・所感
本日の集合場所生瀬駅前は5℃と寒く風もあり冷たい朝である。天候は晴れ空である。今回は武庫川縦断シリーズ7回目で宝塚市内に入る。交通の便もあってか顔なじみの方も多く久しぶりに50人を超す参加者を得た。
 スタート前に、少し宝塚と武庫川の話を紹介する。長尾山系と六甲山系の谷間を経て武庫川が平野部に初めて接するのが宝塚です。地質が風化しやすい花崗岩質であったことや、山の木々を伐採しすぎ、はげ山だったことなどにより大雨時、一時に多量の水と土砂が運ばれ村々に大変な被害をもたらしました。武庫川は往古より暴れ川でたびたび大きな洪水に見舞われ、橋梁流失、堤防決壊など多くの被害を宝塚地区も受けました。そんな歴史を知り、現在の武庫川宝塚地区を歩きます(配布資料説明書では、上流から順をおって記入しておりますので参考にしてください)。

生瀬駅前 スタート

有馬街道生瀬宿を歩く
「生瀬」
 生瀬駅前スタート。宿場町生瀬は有馬温泉への玄関口「有馬口駅」で大変賑わいました。駅前に駅弁の「淡路屋」がありました(現在本社は神戸市)。淡路屋の駅で売られていた名物「鮎寿し」、武庫川でとれた鮎の姿造りの押し寿司はなかなかの評判であった話をする(現在淡路屋跡は老人健康施設に)。駅前の有馬街道を少し進み「浄橋寺」「生瀬皇太神社」を案内見学して生瀬橋(R176号線)へ出る。

浄橋寺

浄橋寺庫裏

今年の干支は「辰」(クリックでもぐら塚)

生瀬皇太神社 茅の輪

拝殿
 生瀬橋では、神戸水道の第3水道橋を説明、少し上流のJR鉄橋に沿った水管橋は生瀬橋西側をトンネルで仁川へ進む。千苅ダムから上ヶ原貯水場への導水管、総延長約15qに及ぶ(現在は修理中で送水は休止中)。生瀬橋近くにウイルキンソンタンサン鉱泉工場跡がある。記念館が残るが今回は多人数で見学は遠慮する。記念館の前で「生瀬水管橋」が見られる。左岸側の生瀬浄水場から右岸側長寿が丘などへ送る水道橋の管理道、人が通行できる生活道になっている。

神戸水道第3水管橋(千苅ダムと上ケ原浄水場を結ぶ)

ウィルキンソン記念館(クリックで案内あり)

生瀬水管橋(生瀬浄水場から長寿が丘等へ送水)
「宝塚」
 武庫川右岸の狭い県道車も多い一列縦隊で長い列になって進む。少し進むと観音谷橋、西宮市と宝塚市の境界である。さらに進み「見返り岩」「丁字ヶ滝」を案内。丁字ヶ滝の川床は崖の崩落で埋まり川の姿がない、隧道も埋まり以前の景色が無い。少し進むと左岸側高層マンション下の護岸が茶色く色づいた「寿楼泉源」が見られる。もう一つの宝塚の源泉です、あまり知られていない、湧出量が少なく、一日に数回湧き出すという「間欠泉源」です。宝来橋では、宝塚温泉碑の説明し、宝塚温泉の歴史を知ってもらう。S字カーブの宝来橋を渡り左岸に移る。河川敷を歩くが、天候は良いが風が強く寒い。

見返り岩(クリックで由来説明あり)

丁字ヶ滝(クリックで由来説明あり)

寿楼泉源

宝来橋(S字橋)

武庫川左岸を歩く
 観光ダムの前で小休憩説明、宝塚大劇場、流失した迎宝橋など説明する。堰の溜りにはヒドリガモが多数、カモも寒そうに見えた。荒神川合流点では治水対策の説明など、ここでも溜り付近でヒドリガモや白いサギを多く見られた。堤防道を歩く、武庫川が良くわかる。伊孑志の井堰、対岸の逆瀬川合流、昔の中洲など説明して宝塚中学前の「伊孑志の渡し跡」で説明版を利用しながら小浜宿から西宮に至る重要な街道であった話、大正8年まで続いた。宝塚新大橋で市庁舎のある右岸に渡る。橋の上では体が飛ぶような強風であった寒い風。少し早いが中央公民館・末広公園で昼食トイレ休憩とする。

観光ダム付近で

旧川面井堰

伊孑志の渡し跡(クリックで石碑拡大)

宝塚新大橋(右岸宝塚市役所)

宝塚新大橋から上流を見る
「仁川」
 寒くて冷えていたので公民館の休憩で体が戻り助かる。末広公園の被爆アオギリ記念樹の質問があった、宝塚市は非核平和都市宣言で平和のシンボルツリー、被爆アオギリ二世と被爆クスノキ二世を植樹した。昼食後武庫川右岸堤防道を歩く、武庫川全体の状態が良くわかり説明が出来る為にした。寒さからか歩きが早くなる。昆陽井堰、大堀川合流、百間樋井堰、六樋井堰、天王寺川合流などポイントで説明になる。

対岸大堀川合流

武庫川新橋

百間樋取水口(武庫川)
仁川合流点から川西川左岸を歩く。国際霊園付近で飛地「田近野町」の説明などして百間樋取水口を見て仁川の左岸河川敷を歩く。小仁川合流点から小仁川左岸を上り、阪急仁川駅へ到着(13:45-最後尾13:50)。

仁川合流点と沈下橋

川西川左岸を歩く(左は仁川)

百間樋取水口(川西川)

仁川左岸 百間樋会館前

冬桜
 

小仁川左岸を仁川駅まで歩く

仁川駅前解散 次回200回の案内をする
本日は午後になり次第に温度が下がり気味寒さが増した。全員元気な活動で予定より1時間以上早くの到着となった。全員確認して次回200回目の紹介をして解散する。(解散後、14時頃からみぞれ混じりの小雨となる、又、助かりであった)
文・写真・編集:上田・佐藤・平山
エコグループ・武庫川

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