UP 令和5年12月15日
198回武庫川エコハイク

有馬川を歩く-神鉄道場から有馬温泉」 実施報告

エコグループ・武庫川
・日 時:令和5年12月9日(土) 9:45〜14:10 快晴 神鉄道場駅前9:30/12℃
・行 程:集合「神鉄道場」駅前広場(9:40挨拶とコース説明スタート9:45)〜・山脇延吉翁の碑(説明)〜旧国鉄有馬線廃線跡(説明)・松山城址(説明/発掘調査中)〜・有野川合流点(陸橋で説明)〜・道場川原宿(昔の宿場町説明)〜・・日下部・新沖代橋/有馬川右岸〜・・新名神高速道高架(10:30)〜・・落合橋(10:45)〜・・名来神社・愛宕橋(11:05説明)〜・・中国道高架〜・・天上橋信号(R176渡る)〜・・西川・駅前橋(旧国鉄有馬口駅跡説明)〜・公智神社(11:33-12:15昼食休憩/説明)〜・御旅所(説明)〜・・山口の大ケヤキ(説明)〜・新明治橋(有馬川緑道/右岸を遡る)〜・・平成公園(12:40西川合流トイレ休憩)〜・・松栄橋〜・・十王堂橋(金仙寺口道標)〜・・上山口大橋交差点(信号渡り旧村道へ入る)〜・・阪神北神戸線高架〜・・荒内橋・公民館(右折旧県道へ出て/左折し200m程戻る)〜・・山口の大カヤ(13:20説明)〜・・旧県道〜・・乙倉橋(有馬川/旧国鉄有馬鉄道「有馬駅」跡)〜・・さくらの小径〜・・太閤橋終点(14:10到着六甲川・滝川合流点/有馬川起点/全員確認して解散)・・・バス便利用で神戸・名塩・宝塚へ
先導案内担当は岡・佐藤・最後尾上田、( )は説明。当日配布資料(行程図説明書次回活動案内
・参加者:44名(内訳:一般参加者37名+スタッフ7名)
一般参加者は宝塚市・西宮市・尼崎市・伊丹市・三田市・神戸市北区の流域各市からの参加の他、流域外からは神戸市中央区・灘区・兵庫区・西区・垂水区・須磨区・三木市・池田市・豊中市・大阪市福島区・城東区などの地域からの参加があった。
・所感
本日は朝から晴れである。寒暖の差が激しく続いている最近にしては少し久しぶりの天候である。気象予防士は「冬日和」の一日という。ハイキング日和で有難い天候である。集合場所、神鉄道場駅鹿の子台駅前広場は常連さんの参加で賑わった。
「神鉄道場駅」
 朝の挨拶でスタート場所、神鉄道場駅周辺の紹介をする。JR道場駅と神鉄道場駅道場、山脇延吉翁の碑、松原城址、旧国鉄有馬線跡、鹿の子台住宅地、有馬川の支流の合流(有野川・長尾川)、道場川原宿など。配布の説明書を参考に、神戸有馬電気鉄道(現神戸電鉄)を設立された山脇延吉翁の話。織田信長時代に落城した道場城(現在発掘調査中)の話。旧国鉄有馬線跡は、国鉄三田駅と有馬温泉を結ぶ私設軽便鉄道を国鉄が買収して運営していた、昭和18年不要不急路線として廃止され、資材は篠山線に転用された話等。鹿の子台は、神戸市北区北部の丘陵地にあるニュータウン、都市再生機構の開発で神戸三田国際公園都市計画の居住地区の一つ道場駅はその玄関口。

神鉄道場駅と旧国鉄有馬線跡(左)
「道場川原宿」
 駅から少し歩きR176号線高架から有馬川に合流する有野川が見られる(少し下流で長尾川が合流する)。そんな説明をして道場川原宿に入る。道場川原宿は、摂津大阪と丹波三田を結ぶ大坂街道(丹波街道)と播磨方面への播磨街道が合流する要衝の宿場町で江戸時代賑わった町であった。道場という地名は、古く大谷本願寺の末寺がこの地の宅原村に道場を開き寺内町を形成、そこへ至る道筋にあったことに由来するという。道場川原から日下部にいたる旧街道沿いに、白壁の土蔵や黒漆喰の商家などが立ち並び往時を偲ばせる街並みが残っている。保存された民家が有りがたい。

有馬川・有野川合流

道場川原宿

 
「有馬川」
 日下部新沖代橋から有馬川右岸を歩く。山口地区は、有馬温泉の発見以来温泉への入湯経路として発展して来た。明治22年に有馬郡の名来、下山口、上山口、中野、船坂の5つの村が合併し山口村になり、昭和26年に西宮市と合併した。山地が多く農地を多く取れない為、この地の人々は副業に頼らざるを得ませんでした。山口町の代表的な特産物である「和紙」「竹篭」「寒天」等があります。有馬川左岸側はR176号線の国道が通る。途中「名来神社」に立寄り天上橋で有馬川・176号線を渡る。

有馬川

名来神社拝殿

名来神社(クリックすると由緒があります)
「山口」
 山口の中心となる、山口の氏神の「公智神社」で昼食休憩とする。天候は良く日差しを探してゆっくりと休憩出来た。休憩中西宮市指定重要文化財「神輿殿」のお堂等見学する。七五三詣での家族に出会う。休憩後参道を通り「御旅所」で説明、すぐ近くで天然記念物指定樹齢推定300年の「大ケヤキ」を見る。新明治橋を渡り有馬川右岸の「有馬川緑道」を遡る。河川に沿って緑道が整備され、またホタルの舞う川として知られている。ホタルの保護活動に熱心に取り組まれている。有馬川は塩分濃度が海水の3倍もあると言われている、そんな関係で生息する川魚の種類も少ないという。しかし川には多くのホタルが生息している、ホタルは多少の塩分には支障がないようです。

公智神社

公智神社(クリックで由緒があります)
 

公智神社神輿殿(クリックで由緒があります)

大けやき 樹齢300年
「旧有馬駅」
 上山口から途中有馬川沿いの道が無く生活道路を歩いて中野へ。旧県道98号線沿いに県指定天然記念物「大カヤ」の巨樹を見学、樹齢推定5〜600年と言われ、高さ20m、幹胴回り約6mの大木、県下でも珍しい銘木である。旧県道(バイバス道が出来県道が変わる)を有馬温泉へ進む。乙倉橋で有馬川を渡り「旧国鉄有馬駅」跡を説明(今は草地である)。

山口の大カヤ(クリックで説明あり)

乙倉橋

有馬鉄道(クリックで説明あり)

旧国鉄有馬駅(クリックで説明あり)
 最後、有馬川沿いの「さくらの小径」を歩き終点の「太閤橋」到着、有馬川の起点(滝川と六甲川の合流点)を説明して、参加者の確認をして解散する(14:10)。天候に恵まれた久振りのハイキング日和であった。自由行動で温泉街へ、電車・バス便で帰路する。

有馬温泉の紅葉

太閤像

太閤橋から有馬川下流
文・写真編集:上田・佐藤・平山
エコグループ・武庫川

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