UP 令和5年10月18日
196回武庫川エコハイク

縦断シリーズD  「道場から武田尾 実施報告

エコグループ・武庫川
・日 時:令和5年10月14日(土) 9:35から15:05 薄曇り  10時12℃(正午20℃)
・行 程:集合JR「道場」駅前(9:45挨拶とコース説明スタート)〜亀治橋(武庫川の説明)〜新名神高速道武庫川橋(箱桁橋工法等説明)〜武庫川上流浄化センター対岸前(説明)〜大岩橋・遊水地(10:29治水対策の説明)〜県道生野地区(富士チタン廃棄残土置き場と洪水時冠水常襲地など説明)〜川下川武庫川合流点(ダム湖の下流/県道切畑道場線未開通)〜川下川貯水池記念碑(11:15-23小休憩/宝塚市水道専用ダムの説明)〜ダム管理道入口(11:45)〜川下川渓流沿い〜希望の家前(12:12-45昼食休憩)〜西谷浄水場(西谷地区の水道水供給/現在休止説明)〜玉瀬バス停(10`地点バス利用者案内2人)〜玉瀬辻〜僧川沿い〜新名神宝塚SA入口(13:32急な上り道難所/入口分岐で一般道コース組4人)〜新名神高速道路宝塚北SA(14:00-14:20休憩と案内)〜SA下り道(勾配の急な坂道)〜大岩稲荷〜僧川武庫川合流点・畑熊商店前(15:05到着全員確認次回の案内をして解散・・・自由に武田尾駅へ
先導案内担当は岡・佐藤、最後尾上田(宏)は説明。当日配布資料(行程図説明書次回活動案内
・参加者:30名(内訳:一般参加者24名+スタッフ6名)
一般参加者は宝塚市・西宮市・尼崎市・伊丹市・三田市・神戸市北区の流域各市からの参加の他、流域外からは川西市・朝来市・池田市・吹田市・大阪市福島区・淀川区などの地域からの参加があった。
・所感
道場駅前は何時もの様にハイカーで賑わいである。朝は薄曇り空、天気予報では午後後半雨マークあり、電話の問合せも数件ある、そんな本日参加者は常連の近郊の方が主で少し少ない状況であった。今回は縦断シリーズで一番距離があり、高低差も変化の多い健脚向きコースである。行程図に高低差グラフを付けて説明を加える。

道場駅前で
「亀冶橋」
 コース案内などしてスタート、すぐに亀治橋を渡り武庫川の右岸道へ向かう。今日の武庫川の水は少ない、暫くまとまった雨量が無かった。亀治橋で富士チタン工場からの処理水放流の状況など見て説明する。もう一つの活動団体で水質調査をしている場所、チタン工場の放流水流入と船坂川合流場所でもあり塩分調査など定期的に調査している。現状では特に問題点は見られないこと等説明する。民家のそばの県道を歩く。ヒガンバナはもう終盤でニラの白い花が目立っていた。

亀冶橋から不動岩(ロッククライミング場)

亀冶橋から富士チタン工場(2015.6)
「新名神高速」
 川沿い右岸道へ出る。日常工事用ダンプの多い場所、心配していたが本日は土曜日でダンプは駐車場で休業で助かる。少し進むと新名神高速道の武庫川橋の景観。武庫川を挟んで急峻な山間部に架かる、全長442.2m、高さ81mの道路橋、本橋は世界でも類を見ない新構造形式のバタフライウエブエクストラドーズド箱桁橋であるという説明などする。高速道を走っていては味わえない景観である。

新名神高速武庫川橋

武庫川橋と浄化センター
「大岩橋」
 続いて武庫川上流浄化センターが対岸に見える。この付近の道路沿いの岩場では貴重種のツメレンゲの群生が見られる。丁度開花の時期であった。ツメレンゲは短日植物で日照時間が段々と短くなってくると開花する。多年生、多肉植物で発芽から開花までおよそ3年ほどかかる、開花した株は結実後には枯死する。そんな事を知らずに盗掘する人はみな失敗する、そんな話を紹介する。上流浄化センターから放流される処理水には気になる水の泡が見られる。大岩橋でも水質検査をしているが特に有害的なものは見られないが印象が悪い。大岩橋右岸浄化センターの敷地に遊水地が造られ治水機能など説明。

武庫川上流浄化センター

遊水地

大岩橋(遊水地)
大岩橋を渡り左岸道に移る。道路の山側は富士チタン工場から出る残土処分場である。広い面積の山裾はもう満杯状態、大雨時の土砂崩れが起きないか気になる場所である。続く生野地区の県道は一段と低くなる。大雨洪水時は冠水常襲地である。左岸道を川下川ダムへ向かって進むとオニグルミ群生が見られる。武庫川では武田尾とこの川下川ダム周辺地区で見られ印象が残る。ダム堰堤の下流地でアブラギリ(トウダイグサ科)の群生が見られる。珍しい、キリに似るがキリ科ではないクルミのような大きな果実でわかる、丁度熟す時期である

県道玉瀬道場線を歩く

新名神高速川下川橋

川下川貯水池記念碑
「川下川ダム」
 堰堤の坂を上り記念碑の場所で休憩をとる。川下川ダムは宝塚市の水道専用ダムである。本日の貯水率は80%強であった。川下川貯水池沿い神戸市と宝塚市の境界道を歩く。アケビの熟した果実、ツルニンジンの花など楽しみながら。ダム湖を過ぎ川下川の渓流沿いの道を上り希望の家の前で昼食休憩とする。気持ち良い天候であった。

川下川貯水池

希望の家
「玉瀬」
 40分程の休憩でスタート、すぐに西谷浄水場がある。施設は古くなり現在西谷地区の水道水は一庫ダムより供給を受けている。すぐ玉瀬バス停中間点、ここまで約10q一次解散場所で2名の方が武田尾駅へバス利用となる。

玉瀬浄水場

コスモスの県道を歩く
「宝塚北SA」
 玉瀬の峠を上り僧川沿いを下る。幹線道路の脇道を歩くが車が多い。宝塚SA道入口から急な上り阪になる、後半の疲れから4人が一般道利用組となる。ほぼ全員が急な上り阪を克服して宝塚北SAへ、西日本最大級の規模の施設を案内でき少し長めの休憩をとる。一般道からの利用者も多く人気を呼んでいる。

宝塚北サービスエリアへの登坂(雨が降ってきた)

新名神宝塚北SA
 最後の難所、SAから急勾配の舗装の下り道を一気に下り大岩稲荷を通り終着点の僧川武庫川合流点・畑熊商店前に無事到着。全員の無事確認し次回の案内をして解散する。
13:45時頃小雨ぱらつくが本降り雨に会わずに終了出来て良かった。

大岩稲荷

武庫川僧川合流点で解散
文・写真編集:上田・佐藤・平山
エコグループ・武庫川

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