UP 令和5年6月15日
193回武庫川エコハイク

縦断シリーズA「南矢代から藍本」実施報告

エコグループ・武庫川
・日 時:令和5年6月10日(土)10:00〜14:06 薄曇り 10時 24℃(正午26℃)
・行 程:JR「南矢代」駅前(挨拶とコース説明10:04スタート)〜あけぼの橋〜武庫川起点(10:15説明/真南条川・田松川合流点武庫川管理起点)〜旧篠山産業丹南校前(説明/真栗浄化センター)〜船瀬橋(10:29)〜岩鼻橋〜古市浄化センター(山口橋10:52-55説明)〜古森公民館・丹波旬の売店・神橋(11:30-40説明/天神川合流点・油井城跡・蛍橋など)〜草野公民館・JR草野駅前(11:58-12:40昼食休憩・説明/星の駅・星のモニュメントなど)・草野大橋(説明/伊能忠敬の測量碑)〜細田橋(11:50/国境の松説明)・摂丹国境の碑(説明)〜丁子渕跡(てごぶち説明)〜日出坂洗い堰(13:37説明/武庫川が大きく湾曲する場所、治水対策と保全活動)〜丸山城跡〜丹波街道(藍本宿跡)〜JR藍本駅(14:06到着/安全確認・次回の案内して解散/14:32発乗車)
( )内は岡・佐藤・上田担当の説明。当日配布資料(行程図説明書次回活動案内
・参加者:45名(内訳:一般参加者36名+スタッフ9名)
一般参加者は宝塚市・西宮市・伊丹市・尼崎市・神戸市北区・三田市の流域各市からの参加の他、流域外からは池田市・箕面市・豊中市・吹田市・神戸市東灘区・中央区などの地域からも参加を得た。天気予報で台風3号発生の進路情報などから少し参加者に影響があったかも
・所感:
 近畿地方の梅雨入りの発表は平年より8日早く、昨年より16日早い。梅雨入りには平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間がありますが、5月中に発表があるのは2013年以来10年ぶりの事という。梅雨時期の行事であり、台風3号の発生もあり心配していた本日の天候は大丈夫そうである。集合場所JR南矢代駅前はJR線の便が少なく41分着便に集中して受付に時間を要してしまった。

南矢代駅前には45名集合

南矢代駅からスタートする
(武庫川起点)
 「縦断シリーズA南矢代から藍本」今回は武庫川起点(県の管理起点)からスタートする。2年程まえからの武庫川改修工事は、武庫川水系に生息・生育する生物及びその生活環境の持続することを原則に行われている。特に上流の今回の地域は在来種が生息・生育する場所として重要な所が多く種の絶滅を招かない自然環境に配慮した工事をされたと聞いている。工事後の状態を見ることになる。
堤防法面の強化、河床はヨシ群集など保全し河道の整備がされている。田松川・真南条川が合流する武庫川起点場所で水生生物調査チームと出会う(関西学院大調査班の6名)。前日の雨で増水中、苦労していた。今日は増水でいつものサギの姿も見えない。

曙橋から真南条川を下る

武庫川起点
(当野)
 当野地区の桜並木を歩く。田植は1か月前に済、サクラは葉ざくら。サクラはソメイヨシノが主体で中にオオシマザクラも見られる混植である。サクランボが豊作、熟していて食べごろであった。ソメイヨシノにも結実した大きな実が付く。ソメイヨシノは自家不和合性でソメイヨシノ同士では受粉せず結実しないが他のサクラの花粉をもらい実を付けているのです。そんな説明をしながらサクランボ道を歩く。当野堤防道のオドリコソウ群集は草刈りで全滅残念、堤防法面で群生が残る。

当野岩鼻橋から桜堤の武庫川

サクランボ(ソメイヨシノ)
(古森)
古市浄化センター(山口橋)付近から河道に大きな転石が見られ、古森(こうもり)まで続く。武庫川河川敷で転石が見られる所は武庫川渓谷以外ではこの地区だけである。(古森旬の売店で地元の方に尋ねると、河床掘削工事の時大きな石が出た、移動が大変でその場に残した石とか)。他の場所ではと疑問が残る。武庫川もう一つの源流天神川が合流する。古森公民館隣の丹波旬の市(土日開店)で休憩、地元新鮮野菜を買ったりする人もあった。桜堤を歩いて草野駅へ。草野駅前で昼食休憩とする。「星の駅」で町おこし整備されてよい場所である。薄曇り天気であったが気持ちよい休憩時間であった。

転石

古森 丹波旬の市

草野駅前で昼食休憩
(摂丹国境)
 草野大橋の手前で伊能忠敬が歩いた測量碑を説明して右岸を摂丹国境へ進む。細田橋(丹波篠山市と三田市の境)で国境の松(封人の松)・摂丹国境の碑を見学説明する。周辺の保全手入れがなく草の中。初めて知ったと分かりにくい声。

伊能忠敬測量碑(草野大橋西詰)→マウスで拡大

草野付近 正面に日出坂峠と舞鶴若狭道丹南武庫川橋

国境の松(封人の松)二世→マウスで初代の松

摂丹国境碑→マウスで説明板
(日出坂洗堰)
 またサクランボ道を進み日出坂洗い堰へ。武庫川が大きく湾曲する場所。環境に配慮した床止工の前で説明、洪水時に川が氾濫する場所で治水対策とか河川改修工事後の保全活動などを紹介する。観察会などで田圃の土手の「クサボケ」、山際水路で絶滅危惧植物「ノウルシ」の群生など貴重種も見られる場所である。

日出坂洗堰→マウスで説明板

丸山城跡→マウスで丸山山頂
(丹波街道)
 小高い丸山城跡に立寄る。国道176号線を横断しJR福知山線のガードをくぐると日出坂峠を越えてきた旧丹波街道が合流する。藍本宿の名残を残す街道筋を歩いて藍本駅へ。予定の時間より1時間も早く到着。雨にあわずで良かったが梅雨時期の蒸し暑い一日であった。安全確認と次回の案内して解散する。

旧丹波街道(藍本宿)

藍本駅解散
文/上田 宏、写真/佐藤・平山、編集/平山
エコグループ・武庫川

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