UP 令和5年4月13日
191回武庫川エコハイク

「武庫川渓谷と桜の園ハイク」実施報告

エコグループ・武庫川
日 時:2023年(令和5年)4月8日(土) 9:45〜14:00 晴れ所により曇り 10時8℃(正午気温17℃)
行 程:JR「西宮名塩」駅前(9:45挨拶とコース説明)〜尼子谷川(水多し)〜楠の巨樹・くらがり街道(10:00説明/市保護樹・旧街道等)〜廃線敷・渓谷のビオトープ(10:15説明/旧福知山線廃線跡・洪水被害常襲地難所・渓谷の貴重植物等)〜名塩川(説明/洪水時の状況)〜どん尻川(説明)〜高座岩・ダム計画地・北山第1トンネル(10:35説明/巨大岩石・ダム計画案と状況・最長トンネル等)〜北山第2トンネル(11:00-11:08説明/最長トンネル)〜溝滝・溝滝尾トンネル(説明/昔の状況等)・第2橋梁(11:30説明)・長尾山第1トンネル(説明/洪水時の状況と被害/昨日の雨で水浸し状態)〜見晴らしスポット(説明)〜親水広場(11:50-12:30昼食休憩・説明/亦楽山荘と櫻守の活動紹介して桜の園周遊)桜の園〜親水広場(-13:38到着)〜新田川合流点(満開のしだれ桜)〜僧川合流広場(14:00到着/挨拶・確認解散)
( )内は佐藤・濱野・上田担当の説明。当日配布資料(行程図説明書次回活動案内
参加者:44名(内訳:一般参加者36名+スタッフ8名)
一般参加者は宝塚市・西宮市・尼崎市・神戸市北区・三田市の流域各市からの参加の他、流域外からは川西市・神戸市灘区・東灘区・垂水区・大阪市淀川区・城東区・池田市・豊中市・枚方市・岸和田市などの地域からも参加を得た。
所感:
 本日の天気予報は晴れマークであるが朝は曇り空で少し肌寒い。昨日はしとしとと一日雨で、風もあり冷たい日であった。3日前の桜の園は、花いっぱいの花見日和であったが昨日の風雨が心配である。マスクを外して花見が出来る、笑顔が見られることも3年ぶりである。そんなことを思いながら集合の名塩へ向かう。電話での問い合わせも数件あったが参加者は予想より少なく、初参加者の顔が多かった。いつものバスロータリ広場で挨拶、ソメイとヤマザクラの見分け方とか本日のコース紹介などしてスタートする。

西宮名塩駅からスタート
 塩瀬中学校の道を下る。桜並木のソメイは昨日の風雨で散り完全な葉桜である。尼子谷川沿いにでると川は濁った水が活きよいよく流れている、昨日の雨の量が想像できる。コースでクスノキの巨樹、くらがり街道の意味、茅葺民家の保存など説明して廃線敷に出る。生瀬ルートからの合流場所も土曜にしては少ない様子である。。

くらがり街道

廃線跡見どころ説明版
 武庫川は岩場も見えないくらいの増水である。ポイントで旧福知山線の廃線、武庫川中流部の難所生瀬地区の洪水時の状況と旧リバーサイド住宅の被害、渓谷に見られる貴重植物の紹介など説明する。増水した峡谷を進む、向いの山は白い花ヤマザクラやマルバアオダモの開花の固まりが景色になる。

増水の武庫川 生瀬方面

高座岩付近
北山第1トンネルの入口でダム計画地の説明をする。ダムが出来た場合の渓谷は水没消滅。2010年10月県の説明、20年間はダムによらず堤防強化、河道掘削の治水対策で現在改修工事を進めている。河川整備計画期間の20年の折返し点を過ぎ、最近新しい「流水型ダム」の話がでてきた。洪水調節機能に特化したダム、常時水を貯める必要のない、洪水時に貯めるダム、ダム堤体をコンパクトにできコスト縮減とか説明している。いずれにしても廃線敷は水没する。出てくる話に注目が必要である。

ダム建設調査跡

渓谷のさくら
 そんな説明をして長いトンネルに入る。北山第1トンネル(318m)・北山第2トンネル(414m)人気のトンネル歩き。フエンスに巻き付いたアケビの花が満開、顔を近づけて香りをかぐ人、ほんのり柔らかい香りする。もう一つの人気スポット武庫川第2橋梁、溝滝は大水、岩場は樹木が茂り風景が変わる。

雨の後の滝

天狗岩
続く長尾山第1トンネル入口は昨日の雨水が残り水溜まり状態、水の中を歩く。親水広場には予定の昼前に到着、今日も広場は家族ずれで満席である。桜の花は終わり葉桜に変わる時期、ササベザクラだけが頑張っている(半八重)。

桜の園展望

親水広場で参加者一同(クリックで拡大)
昼食休憩(11:50-12:30)、晴れていても風があり少し肌寒い、早く動きたくなる。
「笹部新太郎と亦楽山荘」・「櫻守の会」の活動報告などして桜の園を周回して案内する。今回は一時間程の周遊も残りザクラの花、葉ザクラの観賞になってしまった。タイミング良い桜咲く山で花見登山を満喫してもらう事はなかなか難しい。親水広場に戻り帰路、新田川ポケット公園でのシダレザクラ満開が印象に残った一日でした。僧川合流点広場で安全確認、次回の案内して解散する。

ウワミズザクラ(隔水亭付近)

シュンラン(東屋付近)

八重シダレザクラ(新田川ポケット公園)

僧川合流点広場で解散
文/上田 宏、写真/佐藤、編集/平山
エコグループ・武庫川

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