UP令和4年1月12日
175回武庫川エコハイク

「山本から清荒神・中山連山縦走」実施報告

エコグループ・武庫川
日 時:令和4年(2022年)1月8日(土)9:00〜15:30  晴れ  最高気温10℃
行 程:
阪急山本駅前集合(9:05挨拶・コース説明・スタート9:20)〜最明寺川渓谷〜最明寺滝9:40〜岩場取付(注意説明)10:05〜岩場急登〜鉄塔(10:30)〜山手台住宅分岐〜基準点〜展望岩場(昼食休憩11:35〜12:15)〜鉄塔〜中山最高峰(478m,12:45)〜中山寺奥の院(トイレ休憩13:25〜13:40)〜林道〜大林寺(14:20)〜清荒神清澄寺(一次解散挨拶・次回の説明14:30)/この時最後尾は奥の院)
コース 約13km 健脚向き
( )内は案内担当:岡の説明
 当日配布資料(行程説明書次回行事案内
参加者:87名(内訳:一般77名+スタッフ10名)
 一般参加者は宝塚市・西宮市・尼崎市・伊丹市・神戸市北区・三田市・丹波篠山市の流域各市からの参加の他、流域外からは丹波市・猪名川・神戸市灘区・兵庫区・須磨区・西区・三木市・豊中市・吹田市・箕面市・茨木市・高槻市・大阪市淀川区・福島区・西区・住之江区・城東区・大東市・枚方市・高石市・堺市・岸和田市などの地域からも参加を得た。
所感:
 令和4年の新年のハイキングは中山連山縦走です。連山(長尾山系)からは天神川、天王寺川、荒神川が武庫川に流入します。天気も良く、近場で人気のコースのためか予想を超える参加者でした。ただ岩場急登の難所があり、体力的に無理と思われる数名がバスを利用して縦走路の途中から参加する道を選びました。フルコースを歩いた人は、最も心配した岩場の急登も、早い・遅いの差はあるものの全員がクリアして、中山最高峰から清荒神まで全コース13kmを完歩しました。しかしながら、参加者の体力差から先頭集団と最後尾が1時間近くも離れてしまったこと、また軽傷ながらもけが人が出たことに課題を残すハイキングになりました。

本文
「最明寺滝」
 阪急山本駅にはスタッフ含め87名が集合。予想を超える参加者です。高度差400m、急登岩場あり、長距離の健脚向けコースなので、体力差を考慮して、バスで山手台(標高200m)まで乗車して、縦走路の途中から参加する人を募りました。応募した人はスタッフを含めて5人だけで、ほとんどの人は予定のコースを歩くことになりました。このコースは難所といわれる岩場の急登が一番面白いので、当然と言えば当然のことです。

山本駅前スタート挨拶、87名が集合9:15
 出発して間もなく、平井山荘住宅から最明寺川渓谷に入ります。長尾山系の東端から流下する最明寺川は猪名川の支流です。ここが宝塚とは思われない深山幽谷の中を歩きます。辰巳橋を渡ってすぐの右折は最明寺滝です。落差10mの滝は荘厳な雰囲気です。最明寺とはお寺の名前ではなく、北条氏4代執権北条経時の弟時頼が出家して最明寺入道としてこの地で修行したことによると言われています。NHK大河ドラマ鎌倉殿の13人にも関わり来訪者が増えることでしょう。切畑堰堤の階段を慎重に上ります。今朝の冷え込みで凍結し、歩行危険です。井植山荘を右手に見送り、一本橋を一人ずつ渡り、岩場取付にかかります。

深山幽谷の最明寺川渓谷

最明寺滝 落差10m

揺れる板 一本橋を渡る

岩場取付で待機
「岩場」
 岩場は宝塚ロックガーデンとも呼ばれ、標高差約100m、急傾斜の露岩帯です。諸注意のあと順番に岩場に取りつきます。三点確保の登りが延々と続きます。補助ロープはありません。先行者がつけた足場を確認しながらしっかりと岩の角を掴み、一歩一歩登ります。あとは体力勝負です。自信のない方は岩場右端につけられた道を登りますが、足元の小石が滑り簡単ではありません。岩場中段からは背後に大展望が広がります。快晴の青空のもと、阪神間、大阪市街、川西・能勢の住宅地が広がります。登ること約20分で最上段の鉄塔(標高300m)につきます。先頭と最後尾では30分以上の差がつきました。先頭集団は最後尾を待ちきれず先に出発しました。この時点で筆者は最後尾になってしまいました。以下は最後尾の記録です。

岩場を登る

岩場中段から展望を楽しむ
「縦走路」
 縦走路を歩きます。10〜20mの起伏が続きます。風化した花崗岩の道は滑りやすく、特に下りは慎重になります。縦走路前半のピーク満願寺西山362mを経て、縦走路で最も低い山手台分岐(標高285m)まで下ります。バス乗車組はここから本隊に合流する手筈ですが、すでに先頭集団に入ったようです。再び登り返したところが基準点346mです。この先の展望岩で昼食ですが、先頭集団はすでに昼食を終えて最後尾到着を待っていました。入れ替わりに昼食です。

縦走路から山手台・中山台住宅、六甲最高峰の展望

川西・能勢方面の展望 手前ケヤキヒルゴルフ場
「中山最高峰」
 中山最高峰へはフェンスの道が続きます。最高峰478mには誰もいません。北方に広がる北摂の山々の展望は素晴らしく、遠く雪を被った京都愛宕山も見ることができました。そのうち麓の中山桜台から登ってきたという杖をついたご老人がありました。30分もあれば登ってこられるということで、中山台にお住まいの方には手軽な散歩道のようです。

中山最高峰478m
「清荒神」
 中山寺奥之院に向かって下ります。先頭集団に追いつくため、予定ルートを外れて近道をとりましたがやはり無理です。奥之院についたころには先頭集団はすで清荒神手前で、先に解散するとの連絡が入りました。更に遅れた集団が追いついてきてここでトイレ休憩です。しばらく休憩の後、再び近道の自衛隊道を下りました。途中で山道に入りますが、ガレ場の下りに難渋しました。大林寺を経て清荒神についたのは15時30分です。先頭集団から約1時間遅れてしまいました。待っていたスタッフと合流、下山中に女性のけが人が出たという報告です。サポートしたスタッフによれば、足がつって転倒し、胸部を打撲したようです。

中山寺奥之院

清荒神到着15:30
 ハイカーにとっては初心者向けコースですが、武庫川エコハイクとしては標高差400m、長距離、岩場登りありで、健脚向けコースとしました。念のため自信のない人にはバス利用を案内しましたが、ほとんどの人が予定のコースを歩き通しました。しかし体力差から先頭から最後尾まで1時間の差が出たこと、またけが人が出たことは今後の武庫川エコハイクのあり方に課題を残すことになりました。折しも、新型コロナオミクロン株が急拡大中で、次回以降の催行が懸念されます。後日、けがされた方は軽傷であるとの報が入りました。大事に至らないことを念じます。皆様、お疲れ様でした。
エコグループ・武庫川

文・写真・編集/平山   

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