UP 令和2年11月5日
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161回武庫川エコハイク

「伊丹から西国街道を門戸厄神まで」実施報告

エコグループ・武庫川
日 時:令和2年(2020年)10月31日(土) 9:45〜14:00   晴
行 程:JR伊丹駅前(挨拶・コース説明スタート9:45)〜有岡城跡(説明)〜酒蔵通り・宮ノ前通り〜猪名野神社(10:03説明)〜伊丹緑道(説明)〜西国街道伊丹坂(10:25説明)〜辻の碑・多田街道(説明)〜西国街道〜大鹿会館(10:55有馬街道等説明)〜千僧天神社〜伊丹総合庁舎(説明)〜首切り地蔵(11:17説明)〜稲野小学校(説明)〜昆陽村公園〜昆陽宿跡(11:32説明)〜国道171号〜昆陽寺(11:43〜12:20説明・昼食休憩)〜閼伽井(あかい)公園(説明)〜尼宝線昆陽〜師直塚(説明)〜武庫川・髭の渡し跡・河川敷(13:00説明)〜甲武橋〜報徳学園〜鯨池浄水場跡(説明)〜阪神水道企業団甲東ポンプ場(説明)〜中津浜線〜延命地蔵・永福寺(説明)〜阪急門戸厄神駅(安全確認し解散14:00)
全コース12km 一般向き

( )内は平山担当の説明、当日配布資料(行程図説明書次回活動案内
参加者:67名(内訳:一般59名+スタッフ8名)
 一般参加者は宝塚市・西宮市・尼崎市・伊丹市・神戸市北区・三田市の流域各市からの参加の他、流域外からは川西市・芦屋市・神戸市灘区・長田区・西区・三木市・吹田市・池田市・茨木市・寝屋川市・大阪市此花区・阿倍野区・西成区・泉南市・高石市・奈良大和郡山市などの地域からも参加を得た。
所 感:本日は朝から好天に恵まれハイキング日和であり多数の参加を得た。今年度はコロナ禍と雨天で中止が続き2回目の活動である。朝の受付は、参加者の体温測定と手首消毒から始める。今回は西国街道の街歩きで近場のこともあってか初参加者の顔が目立った。

体温測定

スタートミーティング
 集合場所は伊丹駅改札デッキ西口広場でおこなう、場所は有岡城跡の東の一部であった所である。すぐ向いが有岡城(伊丹城)跡公園、戦国時代の荒木村重の城造りと信長に反旗をひるがえした乱などNHK大河ドラマを思い出してもらう。城の堀を見て、酒蔵通りから宮ノ前通りの市街地を楽しんでいるうちに猪名野神社へ到着。有岡城の総構えだった説明とかムクロジの巨樹を観察。

有岡城跡で

猪名野神社

ムクロジュの巨木
伊丹緑道は猪名野神社の境内、奥の裏手(宮ノ前3丁目)から始まり西国街道を横切り幽霊坂(高台5丁目)付近までの約1.2kmの散歩道である。緑道は2〜3m.程の道幅である。昭和40年頃までは灌漑用の水路であった。用水路は地下水路となり散策コースとして整備された。クスノキ・ムクノキ・ケヤキ・アラカシなど高木の自然林、竹林、桜公園と自然のままの雰囲気を残した散歩道。伊丹には山がないので里山的森林浴が楽しめる所、市民の人気スポット。もう一度ゆっくりと来たい場所である。西国街道伊丹坂で小休憩。

伊丹緑道(カクレミノ=グー・チョキ・パー) 
 
西国街道・伊丹坂
多田街道と交差する辻の碑を案内して、また伊丹坂を上り西国街道を西へ進む。西国街道の中でも、伊丹から門戸厄神間は歴史をみるスポットの一つである。有馬街道と交差する大鹿道標会館前で小休憩。有馬街道と呼ばれる道は歴史的には4つのルートがある。この神崎〜伊丹〜小浜〜生瀬〜有馬温泉は最も古いルートである。(他に3つはA深江〜六甲山〜有馬温泉 B住吉〜六甲山〜魚屋道〜有馬温泉 C平野(神戸)〜山田〜唐櫃〜道場〜三田)。

辻の碑(西国街道と多田街道) 
 
大鹿
千僧に入る、千僧村は用水池を埋立て、伊丹市役所、博物館、図書館などが建設され今は伊丹市の中心部。昆陽に入り、宿場本陣跡から昆陽寺へ到着、昼食休憩をゆっくりとる、天候が良かった。

稲野小学校前の西国街道碑

昆陽寺
 昼食後、閼伽井(あかい)公園から尼宝線昆陽で高師直塚を案内して武庫川の髭の渡し跡に到着し小休憩。この場所、武庫川のコスモス園は今回の目的の一つであったのだが、コロナ禍で行事は中止になる(尼崎市は種子を蒔かなかった)。その場所は、一面ソバ畑の様だ、よく見ると「コゴメギク」である。まるで栽培しているようだ(コゴメギクはキク科の熱帯アメリカ原産の外来種、一年草)。現在開花が始まった時だ、コゴメギクと並んで「セイバンモロコシ」の群生が河川敷に広がる。農作物の強害雑草のセイバンモロコシは要注意外来植物で問題である。下見の時(10/3)ヒガンバナが満開であった。種子を付けたヒガンバナを見つけた、コヒガンバナか?(ヒガンバナは3倍体で種子が出来ない花)。広い河川敷では色々な観察ができる。

霊水 閼伽井

高師直塚

髭の渡し跡

コゴメギク

セイバンモロコシ
河川敷を歩き甲武橋を渡る。右岸では、今回は河川敷を歩かず報徳学園校内を通り抜け西国街道へ出る。報徳学園を出た所が鯨池浄水場、今この浄水場は廃止され、近くの阪神水道企業団に用水供給事業は移されている。(従来、鯨池浄水場は武庫川と六甲湧水を利用していたが、六甲湧水のフッ素の問題で停止、現在は淀川の水を高度浄水処理した阪神水道を利用)。住宅街の中の西国街道を進み百間樋用水路や阪神水道企業団の説明しながら終点の門戸厄神駅に到着。全員の無事を確認して14時に解散した。

武庫川河川敷 甲武橋付近

新幹線下を通る

門戸厄神駅前の西国街道

旧西国街道(クリックで拡大)
武庫川エコハイク

文/上田宏、写真・編集/平山   

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