UP 令和2年2月10日
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152回武庫川エコハイク

「甲山神呪寺八十八ヶ所巡り」実施報告

エコグループ・武庫川
日 時:令和2年(2020年)2月8日(土) 10:00〜14:20   晴のち薄曇り
行 程:阪急「逆瀬川駅」前バス乗車・・・集合:西高前バス停/ゆずり葉緑地公園(挨拶とコース説明スタート10:10)〜ゆずり葉緑地公園砂防モニュメント(説明)〜西宮・宝塚ゴルフ場境界道(説明)〜仁川上流渓流沿い〜甲山橋(説明11:15)〜森林公園北口(11:26)-シンボルゾーン(説明/昼食休11:45-12:15)-公園入口/管理事務所〜四国88ヶ所1番石像(説明12:40)〜12番(12:50)〜45番(13:05)〜60番(13:10)〜87番(13:33)〜神呪寺88番 (13:40)/一次解散(13:50)〜阪急「甲陽園駅」解散(14:20)
コース約9q 一般向き(一次解散場所(神呪寺)で帰路バス利用あり)
( )内は平山担当の説明。当日配布資料(行程図説明書四国88ヶ所マップ次回活動案内年間活動
参加者:77名(内訳:一般68名+スタッフ9名)
 一般参加者は宝塚市・西宮市・尼崎市・伊丹市・神戸市北区・三田市の流域全市からの参加の他、流域外からは川西市・芦屋市・神戸市東灘区・灘区・須磨区・西区・三木市・明石市・摂津市・枚方市・大阪市西区・奈良葛城市などの地域からも参加を得た。
所 感:

 本日は朝から好天に恵まれハイキング日和である。近場のコースの事もあり多数の参加者を得た。先日までの天候が嘘のようだ。一昨日(6日)は北日本で今冬一番の大雪、昨日7日は今冬最高の冷え込みで和歌山で初雪が降った。今冬は暖冬傾向が続いており、寒さで“桜の芽”が目覚める「休眠打破」が少し遅れそうだが、2月の暖かさが、ツボミを成長させているので平年より開花が早まりそうと予想されている。
「ゆずり葉緑地公園」
 今回は、集合スタート場所を最寄駅前でなく、バス移動下車地のゆずり葉公園広場にした。朝の挨拶とコース説明後、同公園内を移動して逆瀬川の説明をする。前回、逆瀬川の源流地帯、大平山を歩いた。禿山の荒山で山崩れの多発で、この辺り一帯は「逆瀬川砂漠」と言われた時代の歴史をモニュメント見ながら説明。実際に記録写真を見て感じてもらった。砂防堰堤の歴史と種類も実際に川に設置され見ることができる。

ゆずり葉緑地公園からスタート

明治末期の逆瀬川上流(砂防モニュメントの写真から)

現在の逆瀬川上流(ゆずり葉緑地公園)
「仁川」
 公園から車両の多い県道を150m程進み、西宮と宝塚ゴルフ場境界道を通り仁川渓谷の上流に出る。今回のルート計画では、仁川の渓流を渡り、自然観察池から甲山登山して神呪寺へと予定していたが、下見して、88ヶ所巡りに時間が掛かるので今回は登山を外した。仁川渓流沿いを下り「甲山橋」に出る。ここから「自然の家」周辺を通り森林公園北口を入る。西宮市「自然の家」、今回は多人数の団体なので通過にしたが、西宮市の生物保護区に指定されている「甲山湿原」がある。絶滅危惧種の動植物が生息し、絶滅危惧種Aランクの「ヒメタイコウチ」は日本で最初の発見場所と記録されている。

県道を歩く(西宮ゴルフ場前)

甲山橋から仁川広河原を見る
「甲山森林公園」
 「甲山森林公園」少し早めだが昼食休憩にする。寒くなくゆっくりと楽しむ事が出来た。森林公園は「日本都市公園百選」に選定されている。園内には彫刻の道・笠形噴水・石像などシンボルゾーン、野外ステージの設備ある。春はサクラ・ツツジと新緑で、秋は紅葉と自然豊かな公園である。もう一つは展望台に人気がある。標高が200m弱とはいえ結構なパノラマが迫力ある。西宮市をはじめ大阪平野を一望できる絶景スポットの展望台。尚、夜景を見た時は感動が大きい、ナイトハイキングコースとなっている。今回は展望台の案内は時間都合で出来なかった。

甲山を借景とした甲山森林公園(展望所から)

シンボルゾーンで昼食
「88ヶ所巡り」
 昼食休憩を済ましミニ巡礼場へスタート。「四国88ヶ所巡り」は、話は聞いているが行った事は無い人が多いようで今回企画した。参加者の中で遍路5回(歩き遍路3回)という伊丹市のFさんを紹介、先頭に立って案内していただく。神呪寺の88ヶ所巡りは、四国にある空海ゆかりの88ヶ所のお寺を巡る、江戸時代に四国まで行けない人の為に作られたという。神呪寺より少し下に1番札所(石像)から始まり、神呪寺周辺の約2qを巡り88番目は境内にある。四国88ヶ所から各札所の砂を持ち帰り「甲山88ヶ所」が作られたという。ルートは一部車道で分断されているところが有ったりして、また、たまにイノシシと遭遇する事もあるという。西宮には、あと2ヶ所、88ヶ所巡りができる所がある。一つは「門戸厄神東光寺」で小さなお庭のような所を巡る。もう一つは「鷲林寺」の大師さんの足元にある88ヶ所である。機会があれば訪ねてみてください。

1番札所

18番

33番

50番

62番付近の巨岩

68、69番

神呪寺

88番(神呪寺境内)
「甲陽園」
 帰路は神呪寺山門、参道を抜けて甲陽園の高級住宅地を下る。甲陽園は、戦前には駅周辺は本庄京三郎が開発したカルバス温泉と呼ばれる歓楽地があり、甲陽線は行楽地として大変賑わったという。今は高級住宅地に姿を変え、昔日の面影はない。下り道を30分ほどで甲陽園駅に到着、全員無事確認して解散(14:20)。

甲陽園への道から神呪寺を振り返る

阪急甲陽園駅で解散

―武庫川エコハイク―

文/上田 宏、写真・編集/平山   

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