UP 令和元年9月17日
147回武庫川エコハイク

千苅水源池東岸を歩く実施報告

エコグループ・武庫川
日 時:令和元年(2019年)9月14日(土) 9:40〜15:30  晴れ 30℃(MAX)
行 程:集合:JR道場駅(挨拶とコース説明)9:45発〜千刈浄水場(説明)10:00〜千苅橋(説明)10:20〜大岩岳南登山口10:45〜大岩岳西登山口11:20〜大岩岳北登山口(11:45昼食12:25)〜境野分岐12:45〜休憩所(13:20〜13:40)〜清之瀬橋東(14:10〜14:30)〜清之瀬橋〜波豆八幡宮(14:45〜14:55)〜西谷夢プラザ15:30/宝塚駅行15:20(先行者)または武田尾駅行15:55バス乗車…宝塚駅16:00または武田尾駅16:11着
ガイド森本/岡、当日配布資料(行程図説明書次回活動案内
参加者:74名(内訳:一般64名 スタッフ10名)
一般参加者は宝塚市・西宮市・尼崎市・伊丹市・神戸市北区・三田市の流域各市からの参加の他、流域外からは、川西市・神戸市東灘区・垂水区・芦屋市・三木市・多可郡多可町・丹波市・豊中市・八尾市・堺市・大阪福島区・城東区・住吉区・京都市下京区・葛城市等の地域からも参加を得た。
所 感:千苅ダムの放水を見て、水源地東岸の林間を波豆まで歩く。東岸コースは荒れ、倒木や落石などで難渋し、隊列が乱れてしまったが、木漏れ日の道は涼しく快適なハイキングではあった。一方で、道を誤り大岩岳へ登ってしまった一団があり、今後に課題を残す結果となったのは残念であった。全員無事であったことは何よりであった。
本文
「千刈浄水場」
 朝晩は涼しくなったものの日中は30度を超える予報。三連休初日のお天気は上々で、道場駅に集合した人は64名。道場駅はハイキングのメッカで、大岩岳、百条岩・鎌倉渓、ロッククライミングを楽しむ人たちでいっぱいであるが、武庫川エコハイク参加者が圧倒している。スタートの挨拶、道場周辺の見どころの説明、歩行の諸注意をして出発する。

道場駅前には64名が集合 スタートミーティング
 快晴、線路際の百日紅が青空に映える。武庫川に沿って不動岩の下を歩く。稲の刈入れがもう始まっている。千苅水源池の水を北神地区に供給している千苅浄水場の角を曲がり、羽束川に沿って千苅貯水場へ向かう。今日は水量が多い。ということは放水しているということで期待が膨らむ。貯水場の前で車道が終わり、近畿自然歩道に入る。ここからは山道になる。サンダルにショルダーバッグスタイルのご婦人にはここでおひきとりいただく。

百日紅が青空に映える駅前通り

千苅貯水場

近畿自然歩道を歩く
 「千苅ダム」
 貯水場の塀を回り込むと正面に千苅ダムが見えてくる。ラッキー!放水している。高さ42m、長さ106mの堰堤から16本の放水路をしぶきをあげて落ちる水流の様は圧巻である。千苅橋上でしばし眺め入る。千苅水源池西岸を行く近畿自然歩道と分かれて千苅橋を渡る。一度羽束川を下り、途中から東岸に至るフェンス脇の急坂を登っていく。標高差約100mの登りは本日の行程で最もきつい。一人の高齢女性がブレーキとなって長い渋滞となり、先行者と間隔が大きくひろがった。のちのコースアウトの遠因になるとは思いもよらなかった。この女性にはスタッフの引率で引き返してもらった。大岩岳南登山口を過ぎて道はフラットになり、左(西側)に貯水池の湖面が覗くようになる。

千苅ダムが見えてきた

千苅ダム放水路

放水路わき、フェンスを掴みながらの急登

千苅水源池が覗く
「コースアウト」
 水源地東岸の道はアップダウンを繰り返しながら小さな峠越えにかかる。大岩岳西登山口の道が右へ分岐する。ここで遅れていた集団が誤って大岩岳方面に入ってしまった。前の人に続いて行けば問題なかったのだが、間隔があいて先行者を見失ったようだ。あいにく、ここにくスタッフがいなかった。否スタッフの一人も誤ってしまった。行程図をよく見ていれば間違わないが、多くの人は行動中はザックにしまい込んでしまう。そのまま大岩岳に登ってしまった人は20数名。うち17名が今日のコースを断念し、参加者のお一人の案内で、丸山湿原から西谷の森へ降りることになった。残る数名は迎えに行ったスタッフとともに、ハイキングコースにない険しい山道を下り、本コースに復帰した。疲労困憊であったであったという。
「東岸の道」
 本隊に話を戻す。大岩岳西登山口から波豆へ向かう東岸の道はあまり歩かれていない。大岩岳を回り込む道は右側は切り立った岩、左側は湖面に落ち込む崖となっていて、斜面をトラバースするように歩いていく。もともと倒木の多い道だが、一昨年来の台風や大雨で荒れ方がひどく、昨年は中止した経緯がある。今回は、下見でスタッフが倒木処理、歩行道の確保など健脚者なら通行できるよう整備したものの、巨木の伐採や崩落した岩の処置はできない。倒木をまたぎ、くぐりながら岩の転がる道を慎重に歩く。厳しいながらも木陰の道は涼しく、快適である。大岩岳北登山口の湖岸で昼食とする。この段階で後続20数名のコースアウトがわかる。

東岸の道

落石・崩落箇所

倒木をくぐる

大岩岳北登山口付近

千苅水源池湖畔で昼食
「波豆へ」
 昼食後は先発の健脚グループと後発のグループに分かれて出発する。筆者は後発組である。荒れた道はさらに続き、通行できないところは回り道する。境野分岐を過ぎ、布見ヶ岳を回り込む。千苅ダムの関係者が切り開いたと思われる小広場のベンチに腰かけて休憩する。清之瀬橋まではあと1kmの道のりである。帰りのバスには十分の余裕があり、時間調整する。

倒木で閉鎖された道 右の谷側を迂回

森の休憩所

波豆が近づく
「清之瀬橋」
 森から抜け出すと、波豆の集落が見えた。道場から9q、清之瀬橋東側の車道である。暑さが戻ってきた。先発隊は後発組を待ったものの現れないのでここで一次解散し、波豆八幡神社と夢プラザ(西谷支所)に歩く人に分かれる。その後後発組が、さらに遅れて大岩岳から本コースに復帰した数人が追いつく。いずれの人も夢プラザ(西谷支所)では予定の武田尾駅行、宝塚行バスに乗車できた。さらに遅れて大岩岳組が到着するが、本隊とは合流できず1時間半後の最終バス清之瀬橋16:47発に乗車する。

波豆の民家が見えてきた

清之瀬橋東詰
「反省」
 荒れた東岸の道であったが、健脚者にとっては木陰が涼しく快適な山歩きだったとの声も聞かれた。しかし一部の方々が途中で道を誤り、コースアウトしてしまうという事態を引き起こしてしまった。参加者の皆様には大変ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。今後の課題として重く受け止め、次に生かしたいと思います。大岩岳に登ってしまった人からは、素晴らしい景観でよかったとは何とも皮肉であった。ともあれ、事故もなく無事に終了できたことは何よりであった。
―武庫川エコハイク ―
文/平山、写真・編集/平山
 

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