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UP令和元年6月15日
145回武庫川エコハイク

武庫川河口から西宮なぎさ街道を歩く実施報告

エコグループ・武庫川
日 時:令和元年(2019年)6月8日(土) 9:40〜15:30  晴れ 27℃(昼)
行 程:集合:阪神武庫川駅西出口堤防(9:40スタート挨拶・コース説明)〜河川敷〜潮止堰(説明)〜治水工事場所(説明)〜南武橋(架け替え工事中説明)〜武庫川終点(管理終点・下流浄化センター等説明)〜河口(10:50高潮対策防潮堤の説明)〜甲子園自教所前〜鳴尾浜臨海公園・市民の森(11:00説明/トイレ休憩)〜鳴尾川(11:40)〜武庫川女子大前〜枝川水路(11:55説明)〜甲子園運動公園(12:05〜40昼食休憩)〜甲子園浜自然環境センター(見学/自然干潟と生物保護地区等説明)〜甲子園浜〜今津港・今津砲台跡(13:17説明)〜今津灯台(説明)〜今津大観楼跡(説明)〜酒蔵通り〜今津六角堂(13:40説明)・大関酒造店舗(小休憩)〜西長五郎橋(三河川合流点説明)〜白鹿記念館前(14:20説明/笹部氏紹介亦楽山荘等)〜御前浜・西宮砲台(14:50説明後/本日の確認と次回の案内し自由解散)〜夙川河口〜オアシスロード〜阪神香櫨園駅〜JR夙川駅〜阪急夙川駅(15:30解散)
( )内は森本・岡担当の説明。当日配布資料(行程図説明書次回活動案内

参加者:65名(内訳:一般55名+スタッフ10名)
 一般参加者は宝塚市・西宮市・尼崎市・伊丹市の流域各市からの参加の他、流域外からは川西市・芦屋市・神戸市東灘区・須磨区・豊中市・箕面市・吹田市・大阪市西淀川区・西区・西成区・生野区・松原市・高石市・泉佐野市・大阪狭山市・奈良県葛城市などの地域からも参加を得た。
所 感:昨日7日は雨天であった。関東、東海、北陸地方は梅雨入りという、関西は発表していない。本日は薄曇り空の朝である。天気予報の関係か、少し集まりが遅い、常連さんの顔が少し少ないようだ。それでも55名の参加を得た。武庫川駅西出口・武庫川右岸堤防で挨拶とスタート場所とする。直射日光でなく、薄曇り空で強い日射しは避けられそう、また気持ち良い風もあり有りがたい天候である。

武庫川駅西出口・武庫川右岸堤防で挨拶とスタート
「武庫川河口」
 すぐ下の「潮止堰」前で説明。塩水の遡上を防ぐために設置されたものだが、生物環境、治水上の問題で撤去が決まっていますが、まだ工事は始まっていません。潮止堰の下流では、増大した砂利の堆積の河床掘削工事が行われています。潮止堰は可動堰で洪水時には転倒し流しますが、大きな津波があれば、堰は津波で起こされ、さらに大きな津波になって被害が起きます。昨年の台風20・21号でも悪い影響がでました。下流に進み、河道拡幅・高水敷の掘削工事も色々と課題を持ちながら進んでいます。南武橋の架け替え工事も進んでいます。完成すれば、上流へ向かって高水敷の掘削工事も広がります。武庫川は河口の近くで川幅が狭くなっている特異な川です。拡幅工事で河川敷が狭くなります。堤防強化工事も進んでいます。

潮止堰

架け替え工事中の南武橋

河口に向かって歩く
 河口近くで左岸(対岸尼崎側)の武庫川下流浄化センターの説明をする。西宮市・宝塚市以南の浄化センターである。上流浄化センター(道場)からも下水処理水が、ここまで運ばれ処理されています。そんな状況説明をしながら、阪神武庫川線の歴史の説明も加える。武庫川の終点(管理上の)場所へは通路の関係で案内出来ず。河口では防潮堤の説明。室戸・ジェーン台風の高潮被害の経験からの対策工事の説明をする(この2月中国街道行事、尼崎の台風被害の説明を思い出しながら)。

武庫川河口
「鳴尾浜臨海公園」
 河口で西の空が全面的に暗くなって来た。小粒の雨が顔にあたり先へ急ぐことにする。鳴尾浜臨海公園(市民の森)でトイレ休憩をとりすぐ先へ進む。鳴尾川の船着き場から武庫川女子大前を通り枝川水路を下る。枝川水路は現在浄化センターの水を流して「せせらぎ水路」として親水空間をつくり市民の憩いの場となっている。浜近くの甲子園運動公園で昼食休憩とする。この頃は空は晴れて日陰をさがしての休憩、風が有り気持ち良く休憩出来少し助かった。

鳴尾浜臨海公園白球の森

メタセコイア並木(武庫川女子大 中・高等部前)

枝川水路

甲子園運動公園で昼食タイム
「甲子園浜・今津」
 食後、甲子園浜自然環境センターに立寄るが時間を取った案内は出来なかった。浜に出て磯と干潟の説明。この埋立地の歴史を説明し、現在は阪神間に残された数少ない自然の砂浜・磯と干潟がある貴重な浜である。季節にはシギ・チドリなどの渡り鳥を見ることが出来る。海浜植物の保全など活動グループの説明等もする。阪神淡路大震災で地盤沈下などもあり砂浜の減少が続いています、武庫川河床掘削工事で出る砂も投入されています。

鳴尾球場跡地(甲子園球場の前身全国中等野球開催の地)

自然環境センター


ウィンドサーフィンに興ずる若者たち

甲子園浜
 甲子園浜の道を進み今津港で、今津砲台跡と対岸に見える今津灯台の説明をする。今、この二つの文化財が存立の危機にあります。津波と洪水対策工事と名神湾岸高速道の工事計画が予定されているからです。灯台の所有者(大関酒造)は移転保存と聞いていますが気になります。

今津砲台跡

今津灯台
「酒蔵通り」
 酒蔵通りに入り「今津六角堂」を説明、明治時代の貴重な建築物、現存する小学校です。日時を限定して見学も出来ますなど説明。この後、大関酒造の売店で冷たいもので一息つけホットする。酒蔵通りを南下し三河川合流する付近、西長五郎橋で説明。河床の高さが違う三河川の合流部、洪水の危機にさらされていた場所、難工事であった事など説明。西南へ進み白鹿記念酒造博物館前で、桜博士「笹部新太郎」氏の恒例の桜コレクション展示会などの紹介と「櫻守の会」の関わりなど説明する。

今津六角堂

大関酒造直営売店で休憩

三河川合流(左から津門川、東川、六湛寺川)

白鹿記念酒造博物館
「御前浜」
 この後、最後の案内場所御前浜へ向かう。西宮砲台前で説明、中の見学は出来ず。幕末の頃、幕府が国防の為建設した歴史など説明、兵庫の近くの砲台は、今津・西宮・和田岬・舞子など説明。御前浜は最近整備が進み楽しい、綺麗な浜になりました、そんな関係もあってか市民の利用も非常に増えて土・日の休日等はバーベキュー客で満員です。後の掃除も大変です。仲間が海浜生物の保全活動に取組んでいます。自然環境の再生を願っての活動です。この後、御前浜を抜け夙川オアシスロードを上り夙川駅までのコースになりますが、参加皆さんの都合も考えて、御前浜で案内終点として、最終の確認と次回の案内して解散とした。

西宮砲台

夙川河口
 今回は街歩きの平坦コースですが距離が17q以上もあり健脚コースになりました。幸いに天候が曇りがちでそよ風が適当にあり助かりました。(晴天ではバテバテになりそうです)最後になりましたが、今回は武庫川で活動家の竹内俊輔氏に参加ご支援いただき有難う御座いました。お礼申し上げます。
-武庫川エコハイク -
文/上田 宏、写真・編集/平山
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