UP平成31年1月16日
140回武庫川エコハイク

道場から武田尾を歩く実施報告

エコグループ・武庫川
日 時:平成31年(2019年)1月12日(土) 9:45〜15:10  晴れ時々曇り(道場駅前5℃)
行 程:集合:JR道場駅前広場(9:35挨拶とコース説明/道場周辺の説明)〜亀冶橋(武庫川の説明)〜千苅浄水場対岸(説明)〜新名神武庫川橋(説明)〜武庫川上流浄化センター対岸前(説明)〜大岩橋(遊水地建設の説明10:30)〜生野廃棄物置場付近(県道の冠水常襲地域と土砂崩れ等の説明)〜川下川合流点(説明11:10)〜川下川ダム堰堤(昼食休憩と説明11:30〜12:00)〜川下川流入口(小休憩/説明12:20)〜希望の家前(12:40)〜玉瀬バス停(12:55〜13:05一次解散挨拶と説明。バス利用者と分れる/ここまで約10q)〜新名神宝塚SA(13:47〜14:15休憩案内)〜武田尾三角点(説明)〜大岩稲荷〜畑熊商店(到着14:55〜15:10/解散)〜JR武田尾駅
( )内は森本・岡担当の説明。当日配布資料(行程図説明書次回行事案内
参加者:92名(内訳:一般82名+スタッフ10名)
 一般参加者は宝塚市・西宮市・尼崎市・伊丹市・神戸市北区・三田市・篠山市の流域各市からの参加の他、流域外からは川西市・猪名川町・神戸市須磨区・西区・三木市・丹波市・大阪市福島区・堺市・高石市・生駒市などの地域からも参加を得た。
所 感:本日の朝は晴れ、降水確率20%と予報があるが大丈夫そう。ハイキング日和である。集合場所の道場駅前広場は、見る見るうちに一杯になり80人を超す参加者となった。挨拶と一部変更したルート説明。コース案内担当より道場周辺の主な説明をしてスタートする。スタートしてすぐ亀冶橋を渡るが、川幅以上の長い列になった。先頭での説明は、皆さんには無理で配布資料によって理解してもらうよう依頼する。

道場駅前スタート 92名
 説明の補足で、もう一つの活動を紹介する。「武庫川づくりと流域連携を進める会」で武庫川流域一斉水質調査を定期的に実施しており、今年で10年目になる。この道場地区では、亀冶橋、千苅ダム下流、大岩橋の3箇所で行なっている。各場所での主な注目点は、亀冶橋では、富士チタンの処理水流入と有馬川の合流で塩分等の調査。千苅ダム下流羽束川ではダム湖の水質調査。大岩橋では浄化センターから放流される処理水の状態が調査のポイントである。現在のところ、3箇所とも特に問題点はないが、いつも大岩橋地点で見る多くの水の泡が気になる。調査で特に有害的なものは無かったが、浄化センターからの処理水の影響のようである。

 武庫川に沿って下る県道は土曜日の今日も工事用ダンプが多く通り環境が悪い、片側に寄り長い列で歩くのが大変である。対岸の千苅浄水場を説明して、新名神高速道の武庫川橋の下を通る。高さ81m、バタフライウェイブエクストラドーズ工法という新しい工法と云われるが、太い円形の一本の橋脚の風景は何か気になる。自分だけであろうか。ダンプや車両の多く通る川沿いの右岸の道、山の崖面で貴重種の「ツメレンゲ」の群生が見られる。季節には土ぼこりにも負けず白い花を咲かせ、しかも周辺に広げている。強い植物だ。

新名神武庫川橋

ダンプの往来
 
ツメレンゲ
武庫川上流浄化センターを過ぎて、大岩橋の右岸側の場所に治水対策の「遊水地」工事がほぼ完成に近い。長い越流堤が目に付く。これでどれだけの洪水調節が出来るのか、まだ説明看板がない。
 
武庫川上流浄化センター

遊水地の説明
 
完成間近い遊水地
 大岩橋を渡り左岸を進む。いつも気になるのは富士チタンの廃棄物(土壌)処理置場である。広い面積である。積まれる山が日々高くなってきた。何処まで山は高くなるのか、大雨時に県道への崩れがないかいらぬ心配が見える。この辺の生野地区の県道は低く、洪水時の冠水常襲地区である。山面の樹木に洪水時のゴミが多く残る。また、対岸(右岸)側は土砂崩れが度々発生する場所でもある(年中砂防工事をしている)。

冠水常襲地、木にゴミがひっかかっている

右岸に廃線跡を見る
 川下川合流点に到着。県道切畑道場線の未完成など説明して川下川ダムへ。堰堤の手前に「アブラギリ」の群生地がある。アカメガシワに似る。果実が特徴でもう落ちた後であるが群生地は珍しい。ダム堰堤に到着、多人数の休憩場所が課題で、早めの昼食場所にした。川下川貯水池の水は惣川浄水場へ送られ宝塚市の水道水を給水している等説明。ダム湖の水量は、このところ雨が少なく最低な状態であった。

川下川合流点、直進は未完成の県道
 
福知山線

新名神川下川橋
 
川下川ダム

渇水の川下川貯水池
ダムから玉瀬バス停へ進む。川下川渓流沿いを1時間程歩く。この間が少し長い。玉瀬バス停を一次解散場所にする(約10q)。バス利用者は数人で、ほぼ全員が宝塚北SAへ向かう。

川下川渓谷

西谷の風景(のろう橋で)
 
玉瀬バス停で一次解散
 自動車道路の上り下り、SAへ入る道は急坂な上りが厳しい。皆さん元気で予定より早めに到着し、少しゆっくりと見学休憩をとる。宝塚北SAは、昨年(30年3月)高槻JCTから神戸JCT間開通でオープンした。西日本最大の店舗棟面積と西日本最大級の駐車台数という。建物外観は宝塚歌劇場や花の道周辺と同じく南欧風の景観をイメージしたものである。豪華なシャンデリア、特徴の女子トイレ、パウダールームや着替えルームが話題をつくり、「ウエルカムゲート」もでき、一般道からSAの利用も出来る。人気を呼んでいる。

宝塚北IC&SAは右坂を上る

新名神高速宝塚北IC

宝塚北SAは宝塚歌劇場や花の道周辺と同じ南欧風の景観をイメージ
 SAでゆっくりと休憩後、隣接する武田尾三角点を案内。SAの全景を楽しみ、SA外周から新名神高速のガードをくぐり、舗装された急勾配の道を一気に下り、大岩稲荷に出る。最後尾との列が少し長くなり、武田尾駅手前の僧川合流点で集合、自由解散場所にした。全員確認して無事終了した。(15:10)

ウェルカムゲートを歩く

武田尾三角点へ登る

健在な武田尾三角点242.4m

宝塚北SA全景(武田尾三角点への道から)

新名神高速のガードをくぐる

大岩稲荷への道

僧川合流広場で解散

武庫川エコハイク

文/上田 宏:写真/平山   

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