UP平成30年11月24日
138回武庫川エコハイク

「武庫川渓谷と桜の園ハイク」実施報告

エコグループ・武庫川
日 時:平成30年(2018年)11月17日(土)9:40〜14:40  晴れたり曇ったり
行 程:集合:JR西宮名塩駅前(挨拶とコース説明/駅の誕生とニュータウンの開発など説明)〜塩瀬地区(説明)〜尼子谷川(説明)〜クスノキの巨樹(保護樹と基準点説明)〜くらがり街道(街道の説明と古民家)〜廃線跡(ビオトープ案内/旧リバーサイド住宅跡と災害など説明)〜名塩川合流(説明)〜どん尻川合流(説明)〜高座岩(説明)〜武庫川ダム計画地(計画中止の説明)〜北山第1トンネル(説明)〜十国の瀬と滝(空水の滝/廃線跡の草刈りボランティア活動など説明)〜北山第2トンネル(説明)〜溝滝(渓谷と岩場説明)〜武庫川第2橋梁(近代化産業遺産説明)〜長尾山第1トンネル(洪水被害時の説明)〜景観ポイント(説明)〜親水広場(昼食休憩/亦楽山荘と櫻守の会の活動紹介)〜桜の園周回(もみじの道・城が丘・隔水亭活動基地・育樹の丘/紅葉ポイント・さくら道・エントランス広場)〜廃線跡〜僧川合流点(大規模護岸工事と僧川の付替え工事説明/14:00一次解散・挨拶と次回案内)〜「武田尾温泉コース周回」温泉橋(説明)〜右岸・水管橋(説明)〜武田尾橋(洪水被害常襲地・護岸工事と温泉旅館の移転など説明)〜JR武田尾駅(14:30解散)
( )内は案内担当:森本・濱野の説明
 当日配布資料(行程 説明書次回行事案内
参加者:83名(内訳:一般59名+エコ講座生16名+スタッフ8名)
 一般参加者は宝塚市・西宮市・尼崎市・神戸市北区・三田市の流域各市からの参加の他、流域外からは川西市・猪名川町・神戸市長田区・須磨区・垂水区・明石市・小野市・大阪市淀川区・豊中市・吹田市・枚方市・和歌山県岩出市などの地域からも参加を得た。
所 感:本日の朝は晴れる。週間予報では雨マークがつき心配していた。天候不順で紅葉が進まない。今週に入り一気に秋めいてきたが。各地の紅葉(カエデ)の見ごろについて、今年の9月から10月の気温は、平年並か高い所が多かった、11月も高い見込みである。このため、紅葉の見ごろは平年並か遅い所が多いという観測がある。数年の実績でピークは中旬とみたが今年は1週間程遅れた状況である当たりは難しい。紅葉狩りも天気とにらめっこである。
 本日の参加者は上記の通りで遠方は和歌山岩出市からもあり多数の参加を得ました。今回は特別に宝塚市環境政策課の「ECO講座」受講生の参加があった。紹介をスタート時にする。参加者多数のため、ガイド担当を先頭と後方について案内をする。最初の挨拶で西宮市北部の中心地、JR路線の付替え名塩駅誕生と大規模ニュータウン開発、塩瀬町(名塩+生瀬)の歴史など説明して予定通り出発する。

西宮名塩駅でスタート挨拶
 駅前を中国道沿いに下ると塩瀬中学前を経て尼子谷川沿いに出る。尼子谷川の源流は西宮高原ゴルフ場だが途中採石場が有り水が何時も濁っている、今日は水量少なく透明(暫く雨が無いので)。この時期、周辺の植物の説明も少なくいつもの説明で進む。毎回「くらがり街道」の質問が出る。説明書の内容で説明、参加者の中で「茅葺民家」の事を知っている人があり説明を加えて頂いた。廃線跡に入り、先に「渓谷ビオトープ」を案内する。武田尾渓谷に生息する貴重種植物の代表的なものを「県」が保全管理を紹介している。今の時期は季節外れで花も付けないので目立たない。それぞれの花期には記憶が残ると思います。同じ場所で「旧リバーサイド住宅」の洪水被害による全戸(83戸)移転の説明をする。

くらがり街道(旧丹波街道)を歩く

茅葺民家(芝辻邸)

渓谷ビオトープ(武庫川渓谷希少植物の植栽)

水管橋(再建)とリバーサイド住宅地跡
「廃線跡」
 廃線跡歩く本線スタート、「渓谷ハイク」は毎年、春(桜)・秋(紅葉)定例で実施しているが、秋(紅葉)は振り返ってみれば雨天中止が続き3年ぶりである。いつもの通りポイントで説明、ダム計画地と洪水被害の常襲地では出来るだけ詳しく説明する。好きな峡谷に来ていつも気持ちが引かれる事が有る。年々V字谷岩斜面が次第に常緑樹林化(照葉樹林)へと遷移している事である。木々の隙間から露岩地が見通せるV字谷渓谷は景観が素晴らしいものだ。山全体も常緑樹林化で落葉樹の紅葉が目立ちにくくなり残念である。ところが、十国の瀬の「空水の滝」は豊富に水が落ちている(普段は雨天後現れる滝)どうしてか?廃線跡は9月〜10月にボランティア活動で草刈りをしているので気持ち良く歩け感謝である。唯一残る第2橋梁(近代化産業遺産)では何時も人気スポット皆さん写真で忙しい、天狗岩周辺など景観が好まれる。洪水時の問題場所でもある。

どん尻川鉄橋

渓谷最大の岩・高座岩

北山第1トンネル前ダム建設予定地で
 

武庫川第2橋梁を渡る

展望広場より桜の園遠望
昼食場所「親水広場」には丁度12時まえに到着40分の休憩とする。薄曇りだが寒さはなかった。親水広場は紅葉で人気の場所、本日はピークが過ぎた樹木と、まだ緑の木のバラバラである

紅葉の親水広場

桜の園(亦楽山荘)入口で
「桜の園」
 昼食休憩後「桜の園」の案内。亦楽山荘と櫻守の会の活動紹介をして園内周回。いつもの紅葉ポイントを案内する。今年はまだ緑が目立ち、見ごろは一週間先の感じが強い状態で残念であった。気候の影響の深い紅葉の見ごろを当てるのは難しい事である。「桜の園」周回コースは少し厳しい登りが続く。目の覚めるような紅葉を見ながら登り紅葉スポットでまた満喫が出来れば疲れも吹っ飛ぶ感はあるが、今年は少し疲れが残ってしまった感じであった。

もみじの道を登る

隔水亭

育樹の丘

紅葉スポット(育樹の丘付近)
桜の園周回を終えて廃線跡を進み今回は僧川合流点(工事完成)で安全確認して一次解散をする。この後、武田尾温泉右岸コースを希望者十数人を案内する。紅葉館と足湯を利用された方もあり最終武田尾駅到着解散、全員無事終了(14:40)

武田尾が近い

温泉橋
エコグループ・武庫川

文/上田 宏:写真/平山   

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