UP 2018.6.11
134回武庫川エコハイク

「百丈岩から名塩川源流地帯を歩く」実施報告

エコグループ・武庫川
日 時:平成30年(2018年)6月9日(土) 9:45~15:05 晴れ時々曇
行 程:JR道場駅9:45~船坂川合流点9:55~新名神高速10:15~鎌倉峡口・やまびこ茶屋(10:25~10:35)~百丈岩(11:17~11:25)~静ヶ池(11:45~昼~12:20)
~名塩美山(13:02~13:15)~細野谷川(名塩川源流)13:22~名塩さくら台13:25~茶園町バス停13:46~名塩和紙学習館前(14:09~14:18)~蘭学通り14:20~名塩川渓谷~名塩下滝14:34~斜行エレベーター14:55~JR西宮名塩駅15:05
案内担当:森本 当日配布資料(行程図説明書次回行事案内
参加者:80名(内スタッフ8名)
 一般参加者は宝塚市・西宮市・尼崎市・伊丹市・神戸市北区・三田市の流域各市からの参加の他、流域外からは猪名川町・豊能町・丹波市・神戸市東灘区・灘区・長田区・須磨区・三木市・吹田市・箕面市・枚方市・大阪市東淀川区・都島区・西成区・住吉区・京都市・葛城市などの地域からも参加を得た。
所 感:昨夜の雨も上がり、本日は梅雨晴れのお天気。湿度は高いが、この時期としては絶好のハイキング日和である。道場駅には80人が集合する。エコハイクとしては2014年3月以来2回目の企画だが、百丈岩が魅力なのか人気が高く、ほぼ同程度の参加者である。道場駅はハイキングのメッカで、千刈ダム・大岩岳、鏑射寺山、平田・二郎、百丈岩・鎌倉渓など多くのハイキングコースの起点である。大きなザックを背負っている人は不動岩でロッククライミングする人たちである。

道場駅に80人集合
 我々は太陽と緑の道を百丈岩方面へ歩く。生野橋歩道橋を渡り、武庫川を少し下ると船坂川合流点である。船坂川は六甲最高峰付近を源流として西宮市船坂を流下して丸山ダムで一度せき止められ、そこから鎌倉峡を経て道場で武庫川に合流する約8kmの河川である。水久野橋を渡り、船坂川右岸を遡っていく。水管橋で平田配水場・二郎方面へのコースを分けて進むと新名神高速の高架下に出る。前回は橋脚の工事中あったが、今年2018年3月に開通している。路傍にささゆりの花数輪発見。高速道路のコンクリート擁壁下の殺風景な環境の中でよくぞ頑張って咲いてくれたものだ。

新名神高速と船坂川

ササユリ
 百丈岩一般登山口に到着する。トイレに行く人と百丈岩の岩場を直登する人は奥のやまびこ茶屋へ進む。トイレ帰りの人と併せて約半数が一般登山口から百丈岩を目指す。雨上がりの道は滑って難渋するが、直登組に遅れて無事に百丈岩に到着する。直登組は健脚ぞろいなので、難なく岩場を登り、早くから百丈岩三角点(292m)で我々を待っていたとのことである。百丈岩は高さ約60ⅿの縦烏帽子型の巨岩で関西屈指のロッククライミング場である。有馬層群中の玉瀬結晶質凝灰岩(兵庫岩石レッドリストB)でできているという。百丈岩の展望は今日一番のハイライトで、そそり立つ岩峰、眼下の鎌倉峡、そして新名神高速や三田・神戸の街並みを望むことができた。

やまびこ茶屋から百丈岩を望む

百丈岩への登り

ロープを伝って

百丈岩

百丈岩と新名神高速
全員そろったところで静ヶ池への道を歩く。平坦だが湿地帯で足元がぬかるむ。途中、道場方面から合流してくる道があったが、新名神高速の下をくぐるトンネルができたようである。静ヶ池に到着する。水面に森影を映す池のたたずまいはその名にふさわしい。池を囲んでお弁当を広げ、至福のひと時を過ごす。

静ヶ池
 午後からは森林の中の道を歩く。深緑の木陰は涼しく心地よい。神戸市管理という松茸山を通り抜けると尼信グランドが見えてくる。まもなく、名塩美山の住宅地に降りる。生野高原住宅の入口にあたる。生野高原住宅は高度成長期に神戸市によって造られた標高350m~400mの別荘住宅で、夏は涼しいが冬は寒い。交通不便で神戸市にありながら西宮市に通学、歩40分の赤坂峠まで親の車で送迎を余儀なくされたと聞く。

深緑の森を歩く
よみうりゴルフ場を左に見て炎天の車道を下る。左から流れてくる川は名塩川源流の一つ細野谷川である。赤坂峠への道を見送り、名塩さくら台住宅に入る。こちらは民間の不動産会社によって造られた標高300mの住宅地であるが西宮名塩駅へのバスが通っている。国道176号線に合流すると間もなく茶園(ちゃえん)町である。 歩行9km、茶園町バス停で一次解散とする。1/3ほどの人がここで別れ、バスに乗車する。

名塩川源流(細野谷川)

茶園町バス停で一次解散
 歩行組は車道を避けて名塩川渓谷に沿って歩く。再び車道に出るが、176号線バイパスができたおかげで車の往来は少ない。トイレ休憩と思っていた名塩和紙学習館は改修工事中で閉鎖であった。蘭学通りで緒方洪庵夫人八重の像を見学する。再び名塩川渓谷に入る。落葉ふりつもる竹林の道は渓流が水しぶきを上げる別世界だ。ひときわ高い音を響かせているのは名塩下滝である。市街地に近いところに渓谷があり、滝があることに驚く。堰堤の下から回り込んで長大なすべり台の坂を上ると東山台住宅地で、斜行エレベータに突き当たる。はじめての人が体験乗車する。

名塩和紙学習館前

蘭学通り 八重の胸像 ”蘭学の泉ここに湧き出ず”

名塩川渓谷

名塩下滝

斜行エレベ-ター
斜行エレベータを降り、名塩川を渡ると西宮名塩駅である。三々五々、途中で分かれる人もあり、最後は20人ほどになっていた。壮観な百丈岩、森に眠る静ヶ池、深緑の森、名塩川渓谷と変化に富んだハイキングに満足の一日でした。
文・写真/平山   

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