平成30年5月12日
133回武庫川エコハイク 

「羽束川を歩く(三田・高平)」実施報告

エコグループ・武庫川
日 時:平成30年(2018年)5月12日(土) 9:25〜15:00  晴れ
行 程:JR三田駅前(バス9:25発羽豆川行乗車1台増車依頼)・・・・木器(バス下車)−蓮花寺山門(9:55挨拶・山門と木器コース説明)・多宝塔(説明)―槻瀬・高平さくら街道―大藪古墳・大歳神社(説明)−つくしの里(11:00〜11:20ナナマツの森説明・トイレ休憩・買物)―下里―高売布神社(11:40〜12:15説明・昼食休憩)―酒井―阿弥陀橋(12:43)―田中(浄水場・元井上酒造等説明)−布木―高平ふるさと交流C(13:00〜13:30トイレ休憩)−観福の森(とりで広場)−観福寺(14:30〜14:45説明トイレ休憩/最終確認・次回の案内し解散)―奥野邸(秋景楼/明治の洋館説明)−川原(バス停15:03発三田行増車依頼2台で乗車)・・・・JR三田駅
 ( )内は案内担当:森本の説明
 当日配布資料(行程図説明書次回行事案内
参加者:84名(内スタッフ8名)
 一般参加者は宝塚市・西宮市・尼崎市・伊丹市・神戸市北区・三田市・篠山市の流域全市からの参加の他、流域外からは猪名川町・川西市・三木市・丹波市・神戸市東灘区・長田区・垂水区・須磨区・豊中市・吹田市・大阪市北区・中央区・此花区・東淀川区・堺市・向日市などの地域からも参加を得た。
所 感:朝から晴天。このところ季節外れの暑さがあったり天気の変化が激しくおかしな状況が起きている。今日は季節らしい五月晴れで気持ち良い朝である。集合場所、三田駅前は見る見るうちに一杯になり70人を越す状態になり、急遽、神姫バスに増車交渉をする。幸い増車依頼が出来て無事84名が定期バスと2台で移動が出来た。
「木器」
 木器で下車。蓮花寺、山門前でスタートの挨拶とコース説明。山門(県の重要文化財)の説明に加えて、この地名「木器」の読み方、歴史などの説明をする。本日は多宝塔まで見学する。下見(4/1日)時は、桜満開で蓮花寺とその墓地は全体が桜の山のようで花見を楽しめた。

蓮花寺からスタート

多宝塔

蓮花寺から羽束山を望む
 木器から槻瀬の高平さくら街道を進む、今回は羽束川の堤歩きでなく街道を歩いて高平谷集落を知ることにした。古代の墳墓大藪古墳は盛り上がった土、全体が笹で覆われ見落とすところだった。隣接する大歳神社では樹齢400年以上と云われるケヤキの巨木が見られた。

大藪古墳

大歳神社と大ケヤキ
「つくしの里」
 上槻瀬に入り、町おこし地域特産の開発で出来た、三田もち処「つくしの里」では、皆さん、餅を中心に買い物で賑わった休憩になる。下里に入り後半の行程をみて、高売布神社で昼食休憩とした。天候も良く、ゆっくりとし気持ち良い時間が過ごせた。

つくしの里

お土産は大福餅

つくしの里から大船山

高売布神社

高売布神社遥拝所
「羽束川」
 酒井を過ぎて阿弥陀橋で羽束川の説明をする。少し上流に市高平浄水場があり、伏流水で得られる水は、おいしく評判であるという。近くに地酒・元井上酒造(ありま富士)の跡、名残りの煙突が見られる。羽束川について、源流は大阪府能勢町にある深山(標高790m)の中腹、標高約600m付近にあり、上流域での名称は天王川と称される。ちなみに付近の天王峠は加古川水系篠山川支流との分水界である。川はそこから南西に向かって下り府県境を跨ぎ羽束川となる。途中、籠坊温泉(篠山市)を抜け、後川ではいくつかの支流と合流し次第に水量を増して、三田市の渓谷、農村地帯を湾曲し、宝塚市を流れ千苅ダム湖(神戸市)に流入する。千苅ダムから武庫川に合流する。川の長さは上流部天王川3.76q、続く羽束川32.35qで流路総延長約36qに及ぶ武庫川最大の支流である。

羽束川を歩く

阿弥陀橋

酒造所跡

高平の風景
 民家の庭には、ヤブデマリの花が咲き、田に水が張られ田植えの準備が進んでいる。水が張られた水田に晴れた空が映り壁画のようだ。今年は冬から春、そして初夏へと季節の足取りが速かった気がした、目まぐるしく花々が咲き、競争し散った感じがする。
「観福の森」
 布木、高平ふるさと交流センターに到着。観福の森に登る前に少し長めの休憩をとる。グランドでは関学の学生多数でイベント参加の猛練習中であった。羽束川の水がおいしいと云うことで交流館で試飲してみた。滑らかな軟水、口当たりがさっぱりと優しい、この水でご飯を炊くと美味しいと云われる。一部きつい登りがある観福の森(とりで広場)までの登山は自由参加にしたが殆んどの人が参加。

高平ふるさと交流センター

高平ふるさと交流センターで観福の森説明

観福の森に入る

とりで広場から高平谷の景観

観福の森稲荷神社で

観福寺からとりで広場を振り返る

観福寺仁王門前で解散
観福寺は、中世においては七坊の塔頭を持つ大寺であったが、相次ぐ兵火に消失し昔の面影はないが、茅葺の仁王門は県の指定文化財である。場所の関係で観福寺で全員確認して解散とする。川原バス停までの道筋で、奥野邸「秋景楼」の紹介をする。明治18年建築の2階建ての洋館、神戸の異人館(明治20年)より古い建物である。帰路、バスの増車依頼も出来、2台で乗車無事終了する。
文/上田 宏、写真/平山   

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