平成30年2月12日

第129回武庫川エコハイク

 百間樋川を歩く津門川まで実施報告

エコグループ・武庫川
日 時:平成30年(2018年)2月10日(土)9:40~12:30  天 候:小雨
行 程:
 阪急小林駅前(挨拶・コース説明9:43発)-美幸第2公園(10:08新橋等説明/トイレ)-美幸公園(10:18百間樋川取水口等説明)-高司合流堰(川西川合流点説明)-阪神支援学校前(田近野地区飛地/暴れ川/堤防の松/新明和等の説明)-仁川口橋―百間樋会館(川西川用水入口/百間樋築造説明)―百間樋公園(11:08小休憩/用水路説明)-百間樋川遊歩道(用水路に沿って案内)-鯨池浄水場(水道水配水の歴史説明)-甲武橋西詰地下道(11:30壁画説明)-甲武中学西用水路(百間樋用水取樋説明石碑の説明)―大市八幡神社(11:55説明)ー阪急門戸厄神駅前解散(12:30天候状況で昼食場所の問題もあり途中切上げ/次回の案内して解散)
 (小林~門戸厄神 約10km) 当日配布資料(行程図説明書次回行事案内
参加者:25名(内スタッフ6名)
 一般参加者は宝塚市・西宮市・伊丹市・尼崎・三田市・の流域各市からの参加の他、流域外からは川西市・猪名川町・神戸市長田区・三木市・池田市・豊中市などの地域からも参加を得た。
所 感:
 このところ立春寒波の到来とかで全国的に雪情報が続く。北陸を中心に日本海側は記録的な大雪となり、福井県の国道8号線では車の立往生が続き生活に大影響が出ている。週末土曜日は全国的に雨情報である。本日の宝塚も朝から小雨で一日降ると予報である。そんな中20数名の参加があり、通常は雨天中止であるが今回は街歩きなので実施する事にした。小林駅前ビルの軒先を借りて、挨拶とコース説明をして小雨の中のスタートとなる。今回は来月の行事ルートの変更の伝達も必要であった。
 駅前で「良元地区まちづくり協議会」の表示板を見て質問を受ける。「良元」は、この地区旧良元村であった。現在は「小林」の名が一般的に知られている。良元といえば宝塚開発に不朽の足跡を残された平塚嘉右衛門氏の地元である。現在の宝塚市形成の基礎を築かれた2人の先駆者といえば、武庫川左岸の川面方面は「小林翁」によって、武庫川の埋立、護岸等の事業。そして、右岸の経営は「平塚氏」によってその開発の基礎が築かれたと云われている。宝塚市形成の大恩人である2人の話は長くなるのでまたの機会に致します。
 傘をさしての列、最初の説明は美幸第2公園、トイレ休憩かねて武庫川新橋の説明。宝塚新大橋から下流の甲武橋まで4.3㎞の間に橋がなかった当時の問題などを説明する。少し下り、美幸公園で百間樋用水取水口や周辺の武庫川の説明等をする。今回のルートは、堤防歩きせず県道西宮線を通り説明にした。川西川への合流、旧堤防の松並木、新明和工業、田近野地区などの説明をする。特に興味を持たれたのは、田近野地区の飛地の話。田近野地区は現在対岸の西昆陽の一部で尼崎市であった。武庫川の氾濫で分離、飛地になり、武庫川河口の丸島(元西宮市)と交換され現在西宮市である経緯の説明などをする。

小雨の武庫川堤防を歩く

百間樋井堰付近(背景は武庫川新橋)

百間樋用水取水口

阪神養護学校

川西川・仁川合流
百間樋会館近く、川西川からの水路取水口を案内説明して、水の無い仁川を渡り百間樋公園で小休憩、ここでは主に用水路ルートと段上町の説明になる。雨の中での立ち休憩は長くできず百間樋川に沿って遊歩道を歩く。綺麗に整備されていて散歩コースに人気がありそうである。途中7人が甲東園駅へ中抜けがある。鯨池浄水場前で現在西宮市の水道水の供給の変化の経緯を説明する。百間樋歩道は途中住宅の中を通り途切れ迂回して国道171号線へ出る。

水のない仁川を渡る(この下を百間樋が通る)

百間樋出口

百間樋出口(左:百間樋川、右:富倉川)
甲武橋西詰171号線をくぐるトンネルで壁画を案内。百間樋水路管理の井親と井子の説明画、甲武中学美術部生徒とPTAの協力で出来た作品である。続く甲武中学西側に面した水路の史跡、高木村用水取樋説明の石造物を見て水路に沿って大市八幡神社に到着。境内の大クスノキが見もの、池田輝政の植樹の石碑があり樹齢400年とある。

百間樋川石碑

甲東地区を流れる百間樋川

国道171号線地下道の壁画

高木村用水取樋(マウスで昔の姿)

大市八幡神社

八幡神社境内の大クスノキ(ご神木)
今回は小雨の降る中の街歩きで少し冷え込むことも有り、百間樋用水路の中心部を案内出来たとして、また、昼食場所が難しく大市八幡神社で終了として最寄りの駅門戸厄神で解散とした。雨の中では説明が、話し方、聞き方とも多少散漫になり調査した内容が充分に伝わりにくく、天候に恵まれた日に再度企画したいと考えます。やはり雨天日は中止か日延べの対応が良いような感想がした。(本日の参加者は全員常連さんであった)
   文/上田宏、写真/夏目(平山)

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