平成29年4月1日

119回武庫川エコハイク 

「母子からミツマタ大群落・龍蔵寺を訪ねる」実施報告

エコグループ・武庫川
日 時:平成29年(2017年)4月1日(土)9:46〜15:30  天 候:曇りのち晴れ

行 程:
JR三田駅前バス乗車(9:46発)・・・母子下車(10:40挨拶/母子地区とコース説明)―近畿自然歩道―稲荷神社(11:10説明)―愛宕山分岐(11:40説明)―愛宕山(12:00説明/昼食休憩12:30)―ミツマタ大群生地(13:00説明/小休憩)―龍蔵寺(13:30住職さんの説明/トイレ休憩14:10)―田口池(説明)―近畿自然歩道・旧京街道―二村神社―残石公園(15:00説明)―武庫川起点(15:20説明)―JR南矢代駅(15:30到着/全員確認解散)JR15:47発大阪方面行乗車 (母子〜南矢代駅・約13q)
 当日配布資料(行程図説明書次回行事案内29年度年間行事予定表

参加者:43人(内スタッフ7人)

 一般参加者は宝塚市・西宮市・尼崎市・伊丹市・神戸市北区・三田市の流域各市からの参加の他、流域外からは神戸市長田区・須磨区・三木市・川西市・猪名川町・池田市・茨木市・門真市・大阪市東淀川区・北区・生駒市などの地域からも参加を得た。

所 感:
 今年の気象状況はおかしく大気の状態が不安定で3月末になっても気温も低く寒い日が続く、先日ようやく桜(ソメイ)の開花情報が東京から発表された。前年から比べて一週間ほど遅い。昨日も夜中までしとしと雨で寒かった、六甲山では雪が降ったとか。今回は問い合わせ電話も少なく気になっていた本日の参加者は42名であった。思っていたより少なくこの不安定な気候変化の関係のようだ。今回のバス移動は神姫バスに依頼して定期便の他に臨時増車で2台準備出来たのでバス乗車40数分間も全員座れて移動出来た。
 終点母子で下車、最初の挨拶中でも肌寒い。森本担当よりお茶の産地(母子茶)、母子地区の説明をする。標高500mの母子地区は、傾斜地が多く昼と夜の気温差があってお茶の栽培には最適という。茶畑の風景もお茶文化の伝統を伝えている。また、この地区はマッタケの産地でも有名である。30年以上前の話になるが松茸狩りで友人(塚本茶園)の山へよく来た。足の踏み場も無いくらい生えた松茸狩りを思い出す。
 近畿自然歩道をスタートして峠を10分程登ると道の真中に巨岩が出現、稲荷神社の案内がある。自然歩道から少し岩場道を登ると巨岩の下には小さな社があり、高く切り立った巨岩が頭の上に覆いかぶさる、恐怖の感に襲われる、充分な雰囲気をもっていた。一見の価値がある。
 
気持ちを戻し、しばらく進むと愛宕山分岐、摂津と丹波の国境の区切り愛宕山山頂への入口。ここでミツマタ群生地への4名の先発隊を出す。目的はミツマタ群落がこの冬、雪で被害を受け低木の樹木が倒れ見物道を塞いでいるその整理である。本隊は予定コースを進み愛宕山頂で昼食である。展望は楽しめたが風が冷たかった。

 ミツマタ群生地の整理は道に被さった花を付けた樹木を伐り除く作業は大変残念な気持ちであった。ミツマタは日当たりの良い場所を好み、砂質で水はけが良く適度に湿り気のある土壌に適し、粘土質の土質は適さない。群生地の谷筋は一年を通して適度に水がにじみ出て、日当たりも良く適した場所のようだ。今日のミツマタ群生地は全体的に色は白で4分から5分咲き程度か、部分的に満開もあるが、谷一面が黄色い谷になる状態は見られなかった。ミツマタの満開も前年に比べ一週間ほどの遅れである。それでも、群生地周辺の谷にミツマタは広がりを見せており数年先には現在以上に大きな谷が黄色い花の天国になる事が予想される。今回の参加者は、これだけの群生地を見る事初めての方も多かったようで満足していただけた。ゆっくり観賞の後、龍蔵寺で今回も住職さんに寺と周辺の自然環境の話をいただいて、思い出になる龍蔵寺を後にする。
 龍蔵寺から南矢代駅までの道のりは、舗装道路を1時間強の歩きなる。集落の中、旧京街道を通る。途中、二村神社、残石公園などをへて、最終、武庫川の起点を説明して南矢代駅到着、全員無事確認して解散する。今回は約13qと距離はあったが疲れはそれほどでもなかったコースであった。
文:上田 宏

母子バス停で

近畿自然歩道 茶畑を歩く

稲荷神社

愛宕山からの篠山盆地の展望

愛宕山山頂で寒さに震えながら昼食

ミツマタのトンネル

ミツマタ群生地で

ミツマタの林道を歩く

龍蔵寺で住職のお話を聞く

武庫川起点
写 真 : 平山元哉

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