平成29年3月11日

118回武庫川エコハイク 

「仁川上流から奥池・ごろごろ岳・観音山を歩く」実施報告

エコグループ・武庫川
日 時:平成29年(2017年)3月11日(土)10:00〜14:30  

天 候:
晴れ(寒い)

行 程:
阪急逆瀬川バス10:00発・・・・盤滝口下車10:10(2便「西高校前」下車徒歩者合流待ち・挨拶・コース説明・スタート)10:30―湯ノ口取水口―仁川渡渉11:05―大藪谷川―大藪谷川堰堤(小休止11:10〜11:15)―大藪谷川源流11:40−六甲・奥池分岐点11:45−奥池12:00―奥池あそびの園(閉鎖)―奥池園地(12:10〜昼食〜12:45)―ごろごろ岳13:05―観音山展望岩(13:35〜13:40)−パノラマコース―せせらぎコース―鷲林寺(14:15〜休憩〜14:30解散) 歩行9.5km   当日配布資料(行程図説明書次回行事案内

参加者:
110人(内スタッフ7人)

 一般参加者は宝塚市・西宮市・尼崎市・伊丹市・神戸市北区・三田市・篠山市の流域各市からの参加の他、流域外からは神戸市東灘区・長田区・須磨区・明石市・三木市・川西市・猪名川町・池田市・箕面市・豊中市・福島区・大阪市東淀川区・住吉区・港区・高槻市・堺市・大阪狭山市などの地域からも参加を得た。

所 感:

 皆さん集合が早く9時半ごろには、80人近く集まり準備の資料も無くなり、急遽、コンビニで説明書・行程図を増刷する。結局、集合した人数は107名に上り、予定のバスに乗り切れず。やむなく、「かぶとやま荘」行バスに最大限の87人、途中の「西高校」行きバスに20人が分乗、盤滝口バス停まで約20分歩いていただくことになった。現地集合者3名を合わせて110名のスタートミーティングも声が届かず早々に出発する。30分遅れのスタートなので、帰りのバスに間に合うか心配である。
 車道に沿って仁川を遡上する。すぐに湯ノ口取水口がある。仁川の水を分水界を越えて北山貯水池(夙川水系)へ送水しているわけだが昔は水争いが絶えなかったという。大藪谷川の合流点より上流で飛び石伝いに仁川を渡り、大藪谷を遡上する。時間が遅れているため盤滝へは立ち寄らず。傾斜地につけられた大藪谷の山道は落ち葉が降り積もり滑りやすく慎重に歩を進める。大堰堤を乗り越え、小天狗山への分岐を右に見て大蛇谷川を渡るとやせ尾根の急登となる。本日最もきつい登りである。高度450m付近からは傾斜も緩みはじめ雑木林の道になる。芦有道路に近いのか車の音も聞こえる。大藪谷川の源流を渡ると六甲最高峰と奥池の分岐道標がありやっと一息つく。西宮・芦屋の境界標識に沿って奥池に向かう。この辺りは武庫川と芦屋川の分水界ともなっている。奥池の畔を歩き奥池園地で昼食タイム。春とはいえ標高500mの湖面を渡る風は冷たい。
 午後からはごろごろ岳に向かって山荘や別荘住宅の散在する車道を登っていく。健脚者はガイドの先へどんどん行ってしまう。これはマナー違反だ。武庫川エコハイクは単なるウォーキングの会ではない。武庫川の自然や流域の文化・歴史を知る学習ハイキングである。スタートに当たってこのことをしっかり伝えなければならない。ごろごろ岳は別荘住宅のすぐ隣にあった。ごろごろ岳とは標高が565.6mからネーミングされたものであるが阪神淡路大震災の地盤地下で今は565.3mである。大人数で立ち寄るわけにもいかず通過し、次の観音山を目指す。このあたりはタムシバの樹が多い。4月初旬にはまるでイルミネーションのように全山白い花に覆われる。観音山展望岩に到着する。六甲有数のビューポイントでゆっくり展望を楽しみたいところだがこれだけの大人数を収容できない。頂上の岩場を周回するにとどめて下山にかかる。パノラマコースから観音谷のせせらぎコースへ下りていく。パノラマコースは岩場の急降下が続き、補助ロープもある今日一番の難所である。スタッフのサポートを受けながらの方もあったが、何とか無事に通過しほっと胸をなでおろす。鷲林寺で大休止し、次回の案内をして解散とする。
 帰りのバスが心配だったが、途中急いだこともあり時間的に余裕ができた。しかし往路のこともあり盤滝口バス停から宝塚方面のバスには乗り切れないので、西宮方面に帰る人には阪神バス、さくらやまなみバスを利用するようお願いする。結果、半数近い人が西宮方面へ向かうことになった。バス待ちの時間が長いので、ほとんどは徒歩で仁川、甲陽園、夙川方面に向かったようである。想定外の参加者でバスに乗り切れず、皆さんに大変な迷惑をかけてしまい課題を残すハイキングとなった。今回で言えば、西宮方面からの参加者には現地集合もありとすべきであったと反省する。
文:平山元哉
以上

宝塚西高から盤滝口まで危険な車道を歩く

盤滝口でスタートミーティング

飛び石伝いに仁川を渡る

大藪谷川堰堤を乗り越える

大藪谷やせ尾根を急登する

奥池から六甲の山々を望む

ごろごろ岳三角点

観音岩からの展望

観音山の岩場を下る

鷲林寺参道を下る
 写 真 : 平山元哉、夏目和久
     

戻る

inserted by FC2 system