平成28年12月10日
第115回武庫川エコハイク
「座頭谷・船坂から金仙寺湖丸山ダムを訪ねる」実施報告
エコグループ・武庫川
日 時:平成28年(2016年)12月10日(土)10:20〜15:15 天 候:晴れ
行 程:宝塚駅阪急バスA乗場(10:20発)〜阪急バス〜知るべ岩下車(10:32)〜蓬莱峡堰堤(10:40〜10:50挨拶・説明)〜砂防案内板(11:05)〜4段堰堤(11:20)〜座頭谷岩峰群(11:55昼食12:20)〜六甲みつばちハニー農場跡(12:55)〜山王神社(13:20)〜古民家〜船坂川歩道橋(13:45)〜金仙寺湖(14:15〜14:35休憩)〜金仙寺観音(14:37)〜丸山稲荷神社(14:50)〜丸山浄水場(15:10)〜北六甲台東口バス停(15:15/15:34発)〜阪急バス〜JR西宮名塩駅(15:50)〜JR宝塚駅
当日配布資料(行程図・説明書・次回1月行事案内)
参加者:64人(内スタッフ8人)
一般参加者は宝塚市・西宮市・尼崎市・伊丹市・神戸市北区・三田市の流域各市からの参加の他、流域外からは神戸市東灘区・須磨区・明石市・加古川市・朝来市・箕面市・茨木市・大阪市東淀川区・生駒市などの地域からも参加を得た。
所 感:バスに乗り切れるか?冬季ダイヤとなり、蓬莱峡まわり有馬温泉行の阪急バスはこの一本しかない。阪急に増便をお願いしても冷たい返事。参加者には何とか詰め合わせてもらったが、スタッフの4人が別便で行き生瀬駅から知るべ岩まで歩くことになった。一般乗客からクレームがあったと後で聞く。考え直さなければならないコースである。
知るべ岩で下車、万里の長城ともいわれる蓬莱峡堰堤でスタートミーティングする。天気よし、今日は有馬高槻構造線の走る大多田川を遡り、岩峰林立する蓬莱峡座頭谷から船坂集落へ、船坂川を金仙寺湖・丸山ダムへ下るというコース設定である。蓬莱峡はエコハイクで過去2回歩いているが、魅力的なのであろう、寒空にも関わらず今回も健脚者56名が集まる。
座頭谷は県砂防堰堤発祥の地、美しい鎧積み堰堤を見て、河原を遡る。ブッシュの中に残る噴水やトイレの残骸などを見るにつけ、かつての賑わいがうそのようである。4段堰堤に差し掛かる。昭和年代の自然石堰堤、鎧積み堰堤、最上段は阪神淡路大震災後に造られたコンクリート製堰堤である。ロープを頼りの難所を乗り越えて堰堤の上に立つと、河原はすでに土石で埋まってしまっている。座頭谷はそれだけ破砕が激しいのである。土石一杯の河原を遡る。流れがあったりなかったり。足の捻挫に注意する。座頭谷最奥で昼食休憩をとる。見渡す限り、大剣、小剣などむき出しになった花崗岩の奇岩がにょきにょき。荒涼たる風景はこの世のものと思えない。
さて、座頭谷を脱出する。食後の登りはつらい。標高差120mを30分かけて、六甲ミツバチハニー農場跡に出る。これから金仙寺湖まで下りでホッとする。船坂は11月まで村おこしのビエンナーレが行われていたが、今は人影もない。ひとりコンビニだけが賑わっていた。山王神社から茅葺の古民家を経て車道を横断し、船坂川左岸の旧道を歩く。寒冷地であったが故、寒天づくりが盛んであったのは今は昔、中古車センター、石材店、鉄工所、廃材置き場などが並び、お世辞にも雰囲気のある街とは言えない。
阪神高速7号線をくぐると金仙寺湖が見えてきた。ここは西宮市の水がめで、丸山ダムともいう。畑山、丸山の影を映してきれいである。トイレ休憩を済ませて、最後の丸山越え。ダムの通路が閉鎖され、丸山浄水場へは標高差70mの山を乗り越えるしかない。何人かがここでリタイアする。丸山は頂上に稲荷神社があり、6丁の参道が通じている。鳥居を数えること17基で山頂に到着する。丸山城址の石碑もあった。北参道を下ると丸山浄水場である。見学することはできなかったが、参道から浄水池を見ることができた。176号線を渡るとすぐに終点の北六甲台東口バス停。歩行10kmだったが、最後の丸山越えがこたえた。途中でリタイアの人もあったが、全員無事に歩き通すことができた。お疲れ様。 文・写真 平山記
写真:
蓬莱峡堰堤でスタートミーティング |
4段堰堤 |
座頭谷 |
昼食風景 |
岩峰群 |
船坂山王神社 |
阪神高速7号線をくぐる |
金仙寺湖と丸山 |
丸山稲荷神社 |
参道から丸山浄水場を望む |