平成28年3月18日

第107回武庫川エコハイク

 「中山連山縦走」実施報告

エコグループ・武庫川
日 時:平成28年(2016年)1月9日(土)9:10〜15:15  天 候:快晴
行 程:
 
阪急山本駅北口バス停(9:10挨拶・コース説明)−東より住宅道路―宝塚市保護樹木(イヌマキ説明)−宝教寺(赤い橋)−最明寺川沿いー大聖不動尊山門/辰巳橋(説明)−最明寺滝―辰巳橋―砂防堰堤(説明)―井植山荘分岐(山荘の説明/山火事と櫻守の活動等)―ふじガ丘登山口(10:10取付き)・岩場の急登―尾根道(岩場道など続く)−鉄塔@−鉄塔AB−赤鉄塔C(11:10)―けやきヒルCC沿い尾根広場(12:15〜12:35昼食休憩/パノラマ展望説明)−中山最高峰(13:20)―中山奥の院(14:15)―大林寺墓地広場(15:05全員確認終了、次回の案内し解散15:15)・・・清荒神清澄寺・・・参道・・・阪急清荒神駅
 (  )内は案内担当森本・平山の説明。当日資料(行程図説明書・次回2月の行事案内

参加者:67人(内スタッフ7人)
 一般参加者は宝塚市・西宮市・伊丹市・神戸市北区・三田市の流域各市からの参加の他、流域外からは川西市・池田市・箕面市・灘区・神戸市長田区・須磨区・垂水区・三木市・明石市・猪名川町・大阪豊能町・大阪市東淀川区・枚方市などの地域からも参加を得た。

所 感:
 
本日は朝から快晴、ハイキング日和である。今年は元日から先日8日まで10度を超える暖かい日が続く、明日から少し冷え込むと予報である。それにしても昨年は極端な天候が多かった一年であった。今年最初の活動で皆さん待ってたような元気な顔で多数の参加者を得た、天候に恵まれて中山連山からの展望が楽しみだ。
 山本駅北口ロータリーを出発、山手台住宅地・長尾山トンネルへ通じる幹線道路を東へ渡り平井住宅地を山側へ向かうと、辻の正面の民家の庭に宝塚市保護樹木のイヌマキがすぐ目につく、こんな大木のイヌマキは本当に珍しい。場所は宝塚巡礼街道の一番東にあたる。植木の町の植栽を見ながら山へ向かって進むと最明寺川沿いに出合う。赤い橋で目立つ宝教寺を過ぎしばらくすると唐様の山門が見えてくる、山門をくぐり辰巳橋を渡り三叉路を右へ、最明寺滝を案内する。滝のそばに不動明王が祀られた本堂や行場を見て道を辰巳橋へ折り返す。この滝の周辺はシダ植物の観察に人気のある場所で、ヌリトラノオ・オオタニワタリなど注目種の他、ベニシダ類の各種、オシダ・ヒメシダ・ウラボシ科などが数多く岩場に生息する。
 辰巳橋から岩場の道を登ると砂防堰堤が目の前を遮る。この堰堤は平成14年3月、上流の長尾山が42ha焼ける山火事被害を受けた、その為下流での土石流、洪水被害などの災害防止対策で建設されたものである、平成15年12月完成。以前はせせらぎを渡る谷筋の山道だった、風景が変わってしまった。
 少し上ると井植山荘との分岐に出会う。この場所でも山荘の説明と合わせて山火事の話をする。
 山火事は平成14年3月19日(10時20分頃出火)、完全鎮火は平成14年3月21日(12時53分)3日に渡り約42ha焼失する大火事であった。この火事で100年前の数寄屋建築の山荘は火事から逃れたが重要な多宝塔が焼失してしまった。また、火事後の山の整備、再生作業を「櫻守の会」で取組んだ事などの話題提供をする。
 尾根に向かって上り中山連山縦走の取付き、ふじガ丘登山口に到着。ここから急な岩場を登る、ロープが張ってあり、補助的に使い四つん這いになって登る、最後尾から登るが団体の皆さんは案外スムーズに進んでいった。岩場を登って尾根に出ると、山本・宝塚周辺が眼下に見え大変展望が良く楽しめる。ただ残念な事に、尾根の真下で山を削り山手台宅地開発造成工事中、今までの山手台住宅地面積より広範囲の大規模開発だ、造成中の山肌が痛いように感じる。
 岩場が掘れて溝状になったりしている尾根道を上がったり、下がったりと西へ進む。赤鉄塔の手前付近の尾根道で一名転倒し怪我人が発生(男子高齢者だが常連の方)、近くにいた皆さんで応急処置をとる。コースの近く山手台住宅地へスタッフ付き添いで下山、救急病院で手当てまで見届ける。
 事故対応で少し遅れたが、けやきヒルゴルフコースの真上の尾根岩場の広場で昼食休憩、パノラマ展望を楽しみながら食事が出来た。
 最後尾は、かなり遅れたので北摂の綺麗な景色を惜しみながら中山最高峰へ進む。途中フエンスの道は少し興ざめだった、展望が無い最高峰は立寄りで済まし中山奥ノ院へ進める。
 奥ノ院で全員合流できトイレ休憩をとる。最後のコースは時間の都合でやすらぎ広場へは回らず近道で大林寺墓地広場へ下る。最終の大林寺へは予定時間を10分程ずれたが全員合流。
 全員の確認をして、挨拶で今日の事故報告して次回の案内して解散する。
 (清荒神清澄寺は先の100回で案内したので自由行動にする)
写真:

山本駅からスタート

最明寺の滝

岩場の厳しい険しい登り

鉄塔で全員の登りを待つ

稜線南側の展望

稜線北側の展望

フェンスの道が続く

中山最高峰から北摂の山々の展望

中山寺奥之院

清荒神
      文・写真:平山元哉氏

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