平成27年12月12日

第104回武庫川エコハイク

 「ナガモッコク尾根から岩原山を歩く」実施報告

エコグループ・武庫川
日 時:平成27年12月12日(土)10:10〜15:40  天 候:晴れ
行 程:
 
宝塚駅前阪急バス停(10:20発有馬行乗車)・・・知るべ岩(下車/説明)−六甲砂防大橋(10:50挨拶コース説明/蓬莱峡と砂防堰堤説明)―ナガモッコク尾根(11:00急登―尾根)−尾根広場(12:00〜12:30昼食休憩)−岩原山分岐(13:45巻道分岐で山頂組と二つに分かれて)−岩原山13:05―六甲縦走路―譲葉山北峯13:55―ゆずり葉台分岐(合流)14:18―岩倉山14:25―砂山権現―塩尾寺(14:50〜15:00)−塩谷川―阪急宝塚駅前(15:40全員確認終了、次回の案内し解散)
(  )内は案内担当森本・平山の説明。当日資料(行程図説明書次回1月の行事案内

参加者:73人(内スタッフ8人)
 一般参加者は宝塚市・西宮市・伊丹市・尼崎市・三田市の流域各市からの参加の他、流域外からは川西市・池田市・箕面市・灘区・神戸市長田区・須磨区・垂水区・三木市・姫路市・大阪市東淀川区・門真市などの地域からも参加を得た。

所 感:
 
想定外の73名もの参加者で、阪急バスに乗り切れず、一部の参加者とスタッフは生瀬駅から歩いたりタクシーで知るべ岩へ行くことになってしまった。事前に阪急バスに増便を申し入れていたにも関わらず聞き入れてもらえなかったのは全く残念である。
 知るべ岩は太閤秀吉が「右ありま道」と揮毫したといわれる大岩である。県道から危険な崖を降りなければ見ることができないので、過日、県道のフェンスから覗けるようにスタッフが草刈りをした。おかげで、ほぼ全員に見てもらうことができた。
 万里の長城ともいわれる蓬莱峡堰堤でスタートミーティング。足元に太多田川が流れ、遅れた紅葉が山々を覆っている。
ナガモック尾根への登りは厳しかったが、両手で木の根やロープを掴んで這い上がり、何とか全員がクリアすることができた。しかしその後も急登が続き、数人が隊列から遅れ、スタッフのサポートを受けながらの歩行となった。ナガモッコク尾根はほぼ1kmにわたる尾根であるがアカマツ、コナラ、ソヨゴ、アセビなどの樹木に覆われてほとんど展望はないが、唯一座頭谷や船坂集落を覗くポイントがあった。名前の由来ともいわれるモッコクの木は一本も見当たらない。登り始めて1時間、尾根の途中で昼食をとる。まだ全コースの4分の1に過ぎない。

 昼食後も岩原山への急登が続く。熊笹が現れると頂上が近い。山頂には宝塚最高峰573mと記された木柱がケルンに立っている。周囲は立ち木に囲まれ、展望はない。後続組は登頂を断念、巻道を行くことになった。
六甲縦走路は参加者の多くが歩いたことがある道なので、今回はあまり立寄らない4峰ある譲葉山のうち北峰を案内した。そこには磐座が2つあり、一つには天下泰平文化14年と刻まれた石碑があった。江戸時代末期には信仰の対象であったことが伺える。またナガモッコク尾根には一本もなかったモッコクの木を発見した。
 黄葉・紅葉の落葉降り敷く六甲縦走路は気持ちいい。岩倉山にご挨拶して砂山権現から塩尾寺へ向かう。塩尾寺への下りはU字溝のざらざら道で滑りやすかったが、一部丸太階段と土砂止めを施した道に変わっていた。塩尾寺で休憩をとるが、「便所ありません」の非情な貼り紙を見て、先を急ぐ人も現れる。年間数万人も訪れるハイカーにとって六甲最高峰から宝塚駅まで全くトイレがないのはつらい。
 舗装の参道を下る。配水池上から宝塚市街の展望が素晴らしい。甲子園大学から紅葉橋へ、塩谷川を下り、宝塚温泉泉源を対岸に見て月見橋を渡る。塩尾寺まで15丁の石柱とローソンの角を出ると宝来橋(S字橋)である。長い間六甲縦走路の目印だったローソンは閉鎖され、テナント募集の看板がかかっている。ナチュールスパのイタリアレストランも姿を消した。かつて温泉街であった武庫川右岸の通りは高層マンション街と変わってしまった。宝塚駅で解散。次回の案内などするが、トイレへ急ぐ人、後続を待ちきれない人などで集合したのは僅かの人数となってしまった。
 
写 真:

知るべ岩蓬莱峡堰堤からスタート

座頭谷の鎧積み堰堤

ナガモッコク尾根への登り

ナガモッコク尾根を歩く

ナガモッコク尾根から座頭谷と船坂の展望
岩原山山頂

譲葉山北峰の磐座

岩倉山

塩尾寺で休憩

モッコクの木

      文・写真:平山元哉氏

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