平成27年12月15日

第5回武庫川流域圏ネットワーク活動報告会

 特別講演 「100回を迎えた武庫川エコハイク」

エコグループ・武庫川
日 時:平成27年(2015年)12月5日(土)13:05〜14:00
会 場:神戸女学院 ホルブルック館 301号教室
発表:エコグループ・武庫川  伊藤益義・上田 宏
聴講者:約70名
主催:武庫川流域圏ネットワーク
武庫川流域圏ネットワークの主催する第5回武庫川流域圏ネットワーク活動報告会の特別講演「100回を迎えた武庫川エコハイク」の記録です。

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神戸女学院 会場

エコグループ・武庫川 代表 伊藤益義

エコグループ・武庫川副代表 上田 宏

武庫川エコハイク展示ブース
      

―武庫川エコハイクの概要
(発表:伊藤益義)

挨拶
下の写真は? 宝塚大劇場、花のみちセルか、ソリオ
100回記念缶バッジ 300個(19年から8年で100回)
武庫川
 「阪神間の母なる川」武庫川は流域圏面積が約580km2、同人口約140万人の2級河川。
本川延長は約65km。流域市町村は神戸市北区、尼崎市、西宮市、宝塚市、三田市、篠山市(以上兵庫県)、能勢町(大阪府)の7市1町からなる。想定氾濫区域内人口は約107万人、想定氾濫区域内資産が17.7億円とそれぞれ全国第10位を占める河川である。
けったいな川・武庫川
 武庫川の河川勾配
 六甲山の隆起(20〜30万年前)
 沖積低地の幅が狭い
エコグループ・武庫川
 エコハイクの足跡 空白地区がある

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設立 平成12年2月
設立目的
 阪神間の母なる川「武庫川」は兵庫県の2級河川であるが、流域人口140万人であるが意外と知られていない。武庫川ダム計画のあった武庫川渓谷も市街地に近いのに知られていなかった。武庫川を住民に知ってもらうために、平成11,12年度兵庫県生活創造ライフプランナー養成講座の環境グループの仲間、尼崎市男女共同参画センター(トレビエ)で有志(男性3人女性6人、尼崎市4人、西宮市3人、宝塚市2人)で「エコグループ・武庫川」を設立した。丁度武庫川ダム反対運動が盛んだったが、武庫川をそれぞれの目で確認して客観的に判断することが必要と考えグループを立ち上げた。その後貝原知事のゼロベースからの治水計画表明で武庫川流域委員会が設置された。代表が公募委員に応募し流域委員になり、18年にダムによらない流域全体を使った治水案を提言した。(24人中10人)
(参考)武庫川ダム建設始動(平成5年)、貝原知事「ゼロベースからの治水計画」(12年9月)、武庫川流域委員会設置(18年8月)、流域委員会提言書(18年8月)、県武庫川水系河川整備基本計画(21年3月)、同整備計画(23年8月)
エコハイクの足跡
 武庫川流域の自然環境、歴史、文化財、伝承等の調査研究をするとともに、平成12年から18年までは県民局、武庫川流域環境保全協議会等と協働して年に1〜2回、マイクロバス1〜2台で流域を9回に亘ってガイド(冊子「武庫川を知ろう」を配布)していたが、マイクロバスの定員から参加人員が限られ、バスで回れる箇所も限られているので、19年からは歩いてガイドすることにして櫻守の会の協力を得て「武庫川エコハイク」(20年から県後援)として毎月実施している。(現在12人)
武庫川エコバスの配布資料
エコハイクの参加者
 図のように右肩上がりに増加している。年度別に見ても明らかである。
13回の78人、25回の99人、37回の93人、49回の73人、84回の82人、91回の61人、は桜の園の桜の時期の参加者

(以下60人以上の参加者)
9回千苅水源地東岸、28回夏の桜の園、70回武庫川東岸六樋、71回三田歴史の街、77回三田周辺の丹波街道、83回百丈岩から名塩川源流、87回千苅東岸、94回相野川、99回武田尾・高座山・名塩、101回道場から宝塚、102回宝塚から河口以上17件(うち8件が武田尾渓谷)

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武庫川エコハイクのルート選定
 武庫川渓谷のルート
・武庫川ダム計画の進展中は武庫川渓谷ルートに重点を置き、武庫川渓谷の四季をガイド20〜24年度。
・23年度にダムのない治水計画が承認。以降は毎年春(桜)、秋(紅葉)2回とした。
・武庫川縦走も主要イベントに位置づけ。19〜21年度、27年度の2回実施。
・阪神間は主要街道(西国、中国)のほか多くの街道があった。武庫川には生瀬の浄橋橋より下流には橋がなく、ひと、ものの移動には渡しが使われていた。この時代には川の流路 が定まらず、渡しの位置も不安定だった。街道と渡し跡を歩く。
・武庫川には利水ダム、治水ダム合せて4個のダムがる。ダム湖を歩くことにした。また下流の平野部には利水用の堰が設けられておりこの流れを追った。
・更に支流は羽束川(波豆川)、有馬川(有野川)、青野川(黒川)の大きな支川があるが、エコハイク空白地帯が多い。

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武庫川エコハイクの周知
 武庫川エコハイクはいかにして参加者を増やすかがポイント。それも新規の参加者を。
 ちらしでの工夫
  ○○回と入れる。県の後援を受けた。申込み不要とした。参加費無料、100円(26年度より)
 ホームページ
  HPは20年3月から、第1回からの内容(ちらし、行程図、説明書、報告書、写真)のアップ。すべてダウンロード可能とした。
武庫川エコハイクの実施
 コースの下見
  安全の確認、コース、参加者の状況など説明書内容の確認、行程図、説明書、次回のチラシ作成・配布
 スタッフによる説明
  行程図、説明書を参加者に配布
武庫川エコハイクのホームページ
 20年3月からアクセス数3万余。ホームページではちらし、行程、説明書、報告書(写真含む)がダウンロードできる。
これからのエコハイク
 エコハイクの継続による参加者の拡大
 エコハイクの安全確保
 ちらし、ホームページ等による参加者の拡大
 ホームページ充実による武庫川理解者の拡大
 冊子「もっと知ろう武庫川(仮称)」の発行予定


―武庫川のポイント
(発表:上田 宏)
以上

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