平成27年10月10日

第102回武庫川エコハイク

 武庫川縦走シリーズD「宝塚から河口まで」実施報告

エコグループ・武庫川
日 時:平成27年(2015年)10月10日(土)9:10〜14:30  天 候:薄曇り時々晴れ
行 程:阪急宝塚駅前(9:00挨拶、コース説明/スタートコース変更イベント準備中通行止め)―花の道・宝塚大劇場(説明)―宝塚大橋(左岸河川敷、周辺の説明)−亥の谷川・支多々川・中州(など右岸の説明)―荒神川合流(説明)−逆瀬川合流(右岸説明)−伊孑志井堰(伊孑志の渡し跡説明)−床止工(説明)−宝塚新大橋(皇帝ダリヤ見て下流側より右岸へ渡る)−宝塚市庁舎(10:10市民トイレ/小休憩)−昆陽井堰・大堀川合流(左岸の説明)−武庫川新橋―百間樋井堰(説明)―六樋井堰―天王寺川合流(説明)−8号床止工―川西川・仁川合流(11:00〜11:10説明小休憩)―報徳高校前・7号床止工(左岸髭の渡し跡説明)−新幹線橋梁―甲武橋ー(説明)−甲武橋水位観測所・6号床止工(説明)−5号床止工(11:40〜12:15昼食休憩)−瓦木中継ポンプ場―水位標(新旧水位標説明)−阪急神戸線橋梁―上武庫橋―名神高速橋梁―山手大橋―JR神戸線橋梁―3号床止工―枝川樋門跡(枝川・申川の説明)―武庫大橋(近代土木遺産説明)―2号床止工―小曾根水位観測所―1号床止工―ガス管橋―武庫川橋―阪神電鉄橋梁―潮止堰(説明13:30〜13:40小休憩)―阪神高速道路橋梁―南武橋―高水敷掘削工事現場(河道掘削工事計画等説明)−武庫川終点(14:20到着、防潮堤・干潟等説明/14:30終了確認し次回の案内し解散)後は自由行動で・・帰路は、折返し徒歩又は阪神武庫川線「洲先」より電車で「阪神電鉄武庫川駅」へ
(  )内は案内担当岡の説明。当日資料(行程図説明書次回11月の行事案内

参加者:75人(内スタッフ8人)
一般参加者は宝塚市・西宮市・伊丹市・尼崎市・三田市・神戸市北区の流域各市からの参加の他、流域外からは川西市・池田市・箕面市・神戸市灘区・長田区・須磨区・三木市・朝来市・姫路市・吹田市・摂津市・枚方市・大阪市中央区などの地域からも参加を得た。

所 感:
 今回は武庫川縦走シリーズ5最終コース「宝塚から河口まで」約16qの距離のあるコースである。問合せでも説明してきたが69名の多数の参加者を得た。
朝の挨拶で武庫川の起点から前回までの4回を振り返りながら最終コースの説明をした。今日は武庫川流域で活動されている竹内俊輔氏(21世紀の武庫川を考える会)の参加がありコース中で情報提供を依頼し紹介する。
 スタートで宝来橋左岸の河川敷がイベントの準備中で通行止になり「花の道・宝塚大劇場」コースに変更する。皆さんの感じでは花の道も良かったかもしれない。
花の道から宝塚大橋左岸の河川敷に下りる。観光ダム周辺の案内して荒神川合流点で説明する。中州(右岸)付近で参加者から説明書の質問が出て中州の補足説明をする。大正の初期、宝塚の湯元より温泉を中州まで引いて湯場を建設し、中州温泉として営業を始め、この付近に家屋を建て中州楽園温泉付貸別荘とした話し。昭和初期には逆瀬川と支多々川との間の土地を温泉住宅地・宝塚中州荘園として売り出した話し。宝塚会館がダンスホールを開業した話しなど少し説明をして興味をもらう。
 宝塚新大橋より右岸へ移りトイレ休憩とる。昆陽井堰では白鳥のつがいがここまで飛来していた。
 今日の天気は薄曇りで六甲の山並みは見れない、気温的には適当であったが、しかし晴れてくるとすぐ汗ばんでくる。初参加の数名と後方で一緒に歩く、今日のような長距離は初体験のようで心配したが最終まで頑張られた。
 仁川合流点に到着し小休憩。時間を利用し仁川の説明、特に合流点は洪水攪乱による自然環境状態が生物多様性を豊かにしている。先日10/4日のアユ遡上調査でも多くのアユの観察が出来たこと等、また、武庫川は生物の宝庫であることを事例で説明する。
 これまでの縦走シリーズ4回では、武庫川はさまざまな伝説が語り伝えられており古くから生活に密着していた川であることを話してきた。今回の宝塚の平野部に出ると川幅も次第に広くなり、荒神川、逆瀬川、天王寺川、仁川と合流し、西宮市、尼崎市を貫いて大阪湾に注いでいる。
 武庫川下流の河川敷は市街地では求められない広大で連続したオープンスペースです。都市計画緑地の指定を受け、自動車に煩わされずに走れるサイクリングロードも整備されており、市民の憩いの場として親しまれている。今日も多くの利用者で賑わっている。サイクリング、ランニング、テニス、子供のサッカー、ラクビー、野球などの練習である。
 休憩で一息つき、髭の渡し、床止工など説明して進む、対岸(左岸尼崎)のコスモスは花の色が見えない、ここは「遅まき」との事である。武庫大橋(近代土木遺産)では、レトロな美しい橋を河川敷から見る事、初めての人が多かったようで好評を得た。
 今回は多くの橋、堰、床止工、水位観測所などが主な説明になるが、潮止堰に到着して竹内氏に補足説明をいただく、ここから河口にかけて改修工事中の状況などを竹内氏の活動からえた生の説明をしていただく。最終の武庫川終点には予定より早く到着でき、高潮対策、防潮堤、干潟などの説明をする。
 河口まで約16qの長距離であったがほぼ全員、元気に無事で終了出来た、次回の案内して自由解散にする(14:30)。
 帰路、最寄駅「阪神武庫川駅」へは、折返し徒歩組と、武庫川線「洲先駅」で電車組に分かれて自由行動とした(徒歩組が多かった)。
写 真:

阪急宝塚駅からスタート

花のみちを歩く

伊孑志井堰の説明

伊孑志の渡し跡

百間樋
新幹線橋梁と甲武橋

松の木陰でお弁当

武庫大橋(近代土木遺産)の説明

潮止堰の説明

武庫川終点・右前方が大阪湾

      写真:平山元哉氏

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