平成27年6月13日

第98回武庫川エコハイク

 「武庫川縦走シリーズ3 広野から道場まで」実施報告

エコグループ・武庫川
日 時:平成27年(2015年)6月13日(土)9:40〜14:45  天 候:晴れ
行 程:
 JR広野駅前(9:40挨拶とコース説明/松下氏広野地区の説明)−広野排水ポンプ場(広野ポンプ場と道標の説明)−武庫川塩掛橋(左岸)―内神川合流(説明)−興徳寺橋―嫁ヶ淵橋(右岸)―嫁ヶ淵(10:20伝承説明/松下氏物語と青野川合流説明)−青野川合流―水位観測所―三田浄水場(上水と用水の説明/松下氏)−大池川合流(説明)−新三田「えむる橋」(ニュータウン開発の説明/松下氏)−工業団地(説明)−瀬戸橋―桜づつみ回廊(碑の説明)−平成井堰(用水利用とフーセンダム機能説明/松下氏)−川除上橋公園(11:35旧武庫川河道付け替え大工事の説明/松下氏)―池尻川合流(高校生のホタル川再生の話題/松下氏)−川除下橋―御殿橋(説明)−総合福祉保健センター(11:50〜12:40昼食休憩/旧河川敷開発の説明)−武庫川大橋―三田大橋(古城取水堰説明)―下山取水場(説明)−車瀬橋(市街地の武庫川改修大工事の説明/松下氏)―鍛冶屋橋―高砂橋―相生橋―平成大橋―広瀬橋(R176号)−下田中橋(旧河道付け替え工事説明)―鉄屋橋―旧有馬線跡(説明)−山田川合流―墓地/県道―有馬川合流点(有馬川と越流堤説明)−春日橋―生野畑久保橋(富士チタン工場の取水排水状態確認)―亀冶橋―JR道場駅(14:45到着・次回7月行事案内し解散)
 
(  )内は案内担当森本と松下氏の説明内容。当日資料(行程図説明書・次回7月行事案内

参加者:64人(内スタッフ7人)
 一般参加者は宝塚市・西宮市・伊丹市・尼崎市・三田市・神戸市北区の流域各市からの参加の他、流域外からは川西市・池田市・箕面市・吹田市・神戸市東灘区・長田区・須磨区・三木市・大阪市東淀川区などの地域からも参加を得た。

所 感:
 本日は晴天に恵まれハイキング日和である。朝の集合ほぼ全員が9:21時着の電車であった。駅前広場は他の団体(大阪オレンジクラブ/南矢代まで歩く30人程)と同時になり大混雑する。今回は資料をクリアリーフにセットして配布したのでスムーズにいった(資料を見ながら歩けるのと保存が出来るし天候に対応できるのでテスト的に採用した)。
 朝の挨拶でコース説明の後、今回も参加いただいた松下氏の広野地区の説明をもらう。
 スタートして広野踏切のそば、排水ポンプ場と道標の説明。塩掛橋の左岸を進むと現在宅地開発(中規模)工事中である。武庫川の左右の田圃は田植えは終わり水張りの時期である。
 興徳橋から嫁ヶ淵橋にかけての堤は1m程伸びた雑草を分けて歩く、1ヶ月前の下見から伸びた。そんな中で松下氏の目立った花の解説が喜ばれる。嫁ヶ淵でもブタナ・ヒメジョオンの伸び盛りの草の中で伝承の説明、松下氏の昔の物語や青野川合流の話が熱も入り後で拍手がでたほどであった。県営浄水場はニュータウン開発と合わせて出来、上水、農業用水に利用、篠山の一部へも送られている。フーセンダムについて質問があり、水量が極端に減少した時、水温が高まり魚生物が死んでしまう為温度調整の意味もあると説明があった。
 最近は河川改修やダムの完成により被害は少なくなったが、三田は昔から毎年のように洪水と渇水に悩まされてきた。洪水の後は渇水が襲い、渇水の後には洪水が襲うという歴史を繰り返してきた。昭和36年台風の災害、床上浸水の被害。昭和42年の大渇水、武庫川の水が干しあがり多くの魚も死んだ、市民生活にも大きな影響を与えた話など説明ある。
 川除上橋の小公園で河道付け替え工事の状況を今も残る松山堤を見て説明。松下氏は自分の体験を入れた話で説明される、又、池尻川でホタルの再生に取り組む高校生の活動紹介などもあった。
 総合福祉保健センターで昼食休憩、農協市場館のパスカルもありゆっくりと時間をとる。
 昼食後、武庫川の付け替え工事で出来た河川敷に建設された施設の説明をして午後のスタート。 
 桜並木の木陰のある所はそよ風もあり本当に気持ちよく歩けたが陰の無い所はやはり暑い。
 三田大橋から車瀬橋付近の市街地中心部での武庫川大改修工事の説明を聞き国道176号を過ぎる。
 下田中橋でも武庫川の付け替え工事を今も残る河道を見ながら説明。鉄屋橋を過ぎて、旧国鉄有馬線跡の説明、JRの車窓から有馬線跡にソーラーパネルを設置したのがよく見える。山田川の合流点を過ぎると堤防はブッシュ状態で利用できず、墓地を通り県道から有馬川合流点へ行く。合流点では改修工事と越流堤?の説明をする。道場駅へは、船坂川の畑久保橋を渡りバイパスから富士チタン工場の取水排水状態を確認して亀治橋から道場駅へ到着。本日のコース三田市街地を通って洪水と渇水に苦しんだ街とは想像できない、説明で地元の松下氏の詳しい補足もあり三田の今昔がよく分ってもらえた一日であったと思う。予定時間少し過ぎたが全員無事で終了した(14:45)
写 真:

広野駅スタート

青野川合流

三田浄水場と取水口

新三田えるむ橋

瀬戸橋から直線の武庫川

藤の木橋と池尻川

御殿橋

車瀬橋から三田市街地を流れる武庫川

有馬川合流地点

富士チタン工場の排水口


      写真:平山元哉氏

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