平成26年12月13日

第92回武庫川エコハイク

 「有馬川を道場から有馬温泉まで歩く」実施報告

エコグループ・武庫川
日 時:平成26年(2014年)12月13日(土)9:45〜14:20  天 候:晴れ
行 程:
 JR道場駅前集合(9:45挨拶とコース説明/道場地域の説明)−生野橋(説明)−春日橋市民公園(有馬川合流/尼崎学園と唐埼城址など説明)−有馬川右岸を歩きー塩田(塩田八幡宮・旧国鉄有馬線等説明)−月見橋(説明)−長尾川合流点(説明10:05)−有野川合流点(松原城址・旧有馬線等説明11:00)−新沖代橋(道場日下部説明)−平田橋(新名神高速道工事中)−落合橋―愛宕橋(名来神社説明)−天上橋(天上橋交差点)−駅前橋(旧有馬線有馬口駅説明)−公智神社(昼食休憩12:15〜12:45)−播磨街道(お旅所)−山口の大ケヤキ(見学)−新明治橋(ここから右岸緑道桜並木歩く)−明治橋(ホタル保護活動説明)−平成橋(西川合流)−万代橋―松栄橋―清水橋(護岸台風被害)−十王堂橋(道標)−上山口大橋―中野(右岸竹藪等通り)−荒内橋(13:30〜13:45休憩/蛇谷川合流・大カヤ等説明)−県道(側道歩く)−乙倉橋(旧有馬線有馬駅跡等説明)−公園橋―さくらの小径―太閤橋―有馬川起点(説明/終点14:15無事確認し終了、次回の案内し解散)
(  )内は案内担当:森本の説明項目、当日資料(行程図説明書次回1月行事案内

参加者:
57人(内スタッフ8人)

 一般参加者は宝塚市・西宮市・伊丹市・尼崎市・三田市・神戸市北区の流域各市からの参加の他、流域外からは川西市・豊能町・三木市・神戸市須磨区・長田区・池田市・大阪市東淀川区・旭区などの地域からも参加を得た。

所 感:
 異常天候が続く今日も寒い朝である。皆さん集まりも早く57名の参加者を得た。いつもの顔なじみの方が殆んどである。寒さもあって挨拶と道場地域の説明などしてスタートする。
今回の有馬川は六甲山地の紅葉谷を源流として有馬温泉街から山口町を通り、神戸市北区道場町塩田で武庫川本流に合流する川でその延長は約5q。人間が住みやすい、ゆるやかな谷を流れているので、徹底的に人の手が入った河川になっている。最上部の紅葉谷には多くの滝が有る、有馬温泉街から下流の河川は3面張りであるが太閤橋から川に沿ってさくらの小径があったり上山口から緑道が整備され桜の並木で季節では人気のある風景である。河川はコンクリートの堰堤が武庫川合流まで繰り返し延々と続いている。
有馬川の水は、上から眺めると透き通って綺麗に見えますが、塩分の含有量が多い成分で決して良いとは言い難い。上流に行くほど塩分濃度が高くなりこれは有馬温泉の影響によるもので、塩分濃度が海水の3倍も有ると言われる。そんな関係で生息する川魚の種類も少ないという。しかし川には多くのホタルが生息している。多少の塩分はホタルには支障が無いようだが、自然環境の良否に大きく左右されるホタルの生息は地域の宝であり、一つ間違えば絶滅してしまう。ホタルの保護は全ての水生生物の保護につながり、後世に残して行く為に地域ではホタルの保護を自然環境保全活動として取り組まれている。
山口地区は、明治22年に有馬郡の名来、下山口、上山口、中野、船坂の5つの村が合併し山口村になり、昭和26年に西宮市と合併した。昭和40年以降、宅地開発や区画整理が行われ、交通の面からも中国自動車道、西宮北有料道路、阪神高速道路の開通により大きく変わってきた。現在は国道176号線、名塩から赤坂、下山口、名来を経て三田に抜ける国道、下山口、名来付近では有馬川沿いを通り良く知られている所である。
この地域は、山地が多く、農地を多くとれない為、この地の人々は副業に頼らざるを得ず、江戸時代からは紙漉きが盛んになり、明治には竹籠の製作で名を広めた、そして風土にあった寒天作りも行われた。今はほとんどその様子は見る事は出来ない。
そんな環境の変化の中でも、この町では伝統文化の保存や、ホタルの保護活動に熱心に取り組んでいる町の紹介をしながら有馬温泉へ進めた。
なお、今回のルートでは国鉄有馬線有馬鉄道が三田から有馬川沿いに有馬に至る有馬線敷設ルートでもあり駅跡やその歴史などの説明を加えた。
行事は予定時間より早く全員無事で終了した(解散14:20)。
写 真:

道場駅からスタート 

有馬川合流

塩田八幡宮前から月見橋

長尾川合流

有野川合流

道場河原付近

公智神社

阪神高速付近
 
乙倉橋と旧国鉄有馬駅跡

有馬川起点

      写真:平山元哉氏

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