平成26年9月13日

第89回武庫川エコハイク

 「有馬街道を歩く・清荒神から伊丹昆陽まで」実施報告

エコグループ・武庫川
日 時:平成26年(2014年)9月13日(土)9:30〜14:20  天 候:晴れ
行 程:
 阪急清荒神駅前(集合/スタート挨拶とコース説明9:40)−清荒神参道入口(清荒神清澄寺・有馬街道等説明)−米谷一里塚と北向薬師堂(説明)ー売布神社参道(道標等説明)−旧和田家住宅と道標(10:20〜10:35ガイド説明)−鰯坂と国府橋(道標等説明)−小浜(宿場町説明)−皇太神社(説明)−首地蔵(説明)−札場辻(各街道説明)−毫摂寺(説明/全面工事中)−小浜資料館(11:05〜11:15説明/小休憩)−小濱村道路元標(説明)−松林寺―安倉(説明)−安倉住吉神社(道標等説明/小休憩11:45)−安倉高塚古墳(説明)−安倉下の池公園(12:10〜13:00昼食休憩)−姥ヶ茶屋道標(説明)−常休禅寺―素戔嗚神社・六甲山大権現の道標(13:20説明)−天王寺川―新田中野村の道標と常夜燈(説明)−天神川/中野大橋南詰―北向地蔵堂と常夜燈(説明)―昆陽池公園(13:40〜13:55休憩)―東天神社(説明/解散14:15)・・・各バス停分れて帰路
 (  )内は案内担当:森本の説明項目、当日資料(行程図説明書次回10月行事案内

参加者:
60人(内スタッフ8人)
 一般参加者は宝塚市・西宮市・伊丹市・尼崎市・三田市・神戸市北区の流域各市からの参加の他、流域外からは川西市・三木市・神戸市垂水区・須磨区・長田区・灘区・池田市・箕面市・茨木市などの地域からも参加を得た。

所 感:
 本日は朝からハイキング日和である。前回88回有馬の滝めぐりは台風11号接近で中止となり、行事案内が出来ず今回の参加者数の心配をしていたが60人と多数あった。皆さん新聞などで時間・場所を調べたと有り難かった。定刻に清荒神駅改札広場でコース説明をする。
 有馬街道は、古くから天皇や貴族などが有馬温泉に入湯する際に通過した街道で、大坂・伊丹を経て宝塚市域では安倉、小浜、米谷から湯山(有馬)に至る道筋をさす事は一般的に知られているが、身近な街道筋の歴史はあまり詳しく知られていない、その歴史を知ることの楽しみと満足感があるのが今回のコースであった。
 スタートの清荒神清澄寺参道入口は有馬街道に面し現在でも車両の利用が多い狭い場所だ。昨年参道入口に、今NHK大河ドラマで話題の「黒田官兵衛」、官兵衛が通ったとされる看板が設置された。これも時代受けか。米谷では、一里塚と北向薬師堂跡、榎大木の切株が残り年代がわかる。売布神社の参道入口がここにあったのか。宝塚市最古の住宅、旧和田家住宅では、ボランティアガイドの説明を頂けた
 鰯坂では、小浜は伊丹台地の西端に位置し、平安時代に周辺が陸化するまで瀬戸内海が深く入り込む浜であった時代、イワシを荷揚げしたと伝えると皆さん感心。小浜の産土神、皇太神社。首だけの大地蔵、首地蔵の由来。京伏見、有馬、西宮の各街道が合流する札場辻。小浜御坊と呼ばれた、毫摂寺(全面改修工事中)。江戸時代初期から残る、清酒「菊仁」の造酒屋、井川家住宅など多くの説明受け皆さん満腹。小浜資料館のエアコンの効いた所で小休憩しながら大工の町小浜の説明を受ける。
 江戸時代には、小浜が交通の要衝である事から幕府の庇護を受けて栄え、宿場町「小浜宿」として旅篭、脇本陣、木賃宿や商家、馬借、芝居小屋などが軒を連ね大変な賑いを見せた見所の多い町である。
 安倉に入り住吉神社で小休憩、大阪住吉大社の末社の1つで安倉村の氏神。安倉高塚古墳は前期古墳時代のものだが道路計画で半分だけ残されている。安倉の下の池公園で昼食休憩、木陰でそよ風もありゆっくりと休憩とれた。姥ヶ茶屋跡、伊丹の大鹿と尼崎から小浜に到る三叉路に作られた道しるべ、兵庫県最古の道標である。
 伊丹に入り素戔嗚神社の前にある六甲山大権現の常夜灯を確認、道標も兼ねているが、場所が少し移動して方角があっていなかった。天王寺川、天神川を渡り昆陽へ、北向地蔵を見た後、昆陽池公園で小休憩し最終の東天神社へ。今回は市街地のコンクリート道歩きで、自然道が恋しくなるが、身近の町の歴史を知る楽しみがあり満足感もあったようである。最終地点東天神社へは予定より少し早目の到着し全員無事で終了した(14:15)。
  
写 真:

清荒神駅からスタート

地名の読み方の説明

売布神社参道(米谷)

旧和田家住宅見学

小浜宿

小浜宿の中心

首地蔵

姥ヶ茶屋道標(有馬街道分岐)
 
北向地蔵堂

東天神社へ

      写真:平山元哉氏

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