平成25年10月12日

第78回武庫川エコハイク

 「座頭谷から逆瀬川源流を歩く」実施報告

エコグループ・武庫川
日 時:平成25年(2013年)10月12日(土)10:00〜15:00  天 候:晴れ
行 程:
 宝塚駅前阪急バス(10:10)・・・知るべ岩バス停・蓬莱峡堰堤(10:40挨拶/コースと有馬街道・知るべ岩・座頭谷など説明)−座頭谷4段堰堤(兵庫砂防事業発祥地など説明)―座頭谷最上河原(説明/休憩)−ハニー農場跡―県道82号大沢西宮線―大谷乗越(六甲縦走路など説明)―逆瀬川源流地帯(説明)―エデンの園(千石ずり・逆瀬川砂漠など説明)―砂防モニュメント(砂防事業と逆瀬川開発など説明)・ゆずり葉緑地公園(解散15:00)―宝塚西高前バス停・・・阪急逆瀬川駅
(  )内は案内担当森本の説明項目、当日資料(行程図説明書次回11月行事案内
参加者:63人(内スタッフ5人)
 一般参加者は宝塚市・西宮市・伊丹市・尼崎市・神戸市北区・三田市の流域各市からの参加の他、流域外からは川西市・猪名川町・神戸市長田区・東灘区・灘区・須磨区・三木市・明石市・大阪東淀川・池田市・豊中市・吹田市など多くの地域からも参加を得た。
所 感:
 台風一過後の土曜日、さわやかな朝である。集合場所の宝塚駅前バス停は、63名の参加者で一杯になる。バスは超満員状態でなんとか全員乗車出来た。他の乗客が少なくで助かる。
 宝塚駅前から有馬行バスで20分、有馬街道の知るべ岩バス停で下車。知るべ岩は尼崎信金蓬莱峡山荘の入口付近より、太多田川河原へ下りると知るべ岩の石碑があり「右ありま道」とある。字は秀吉の筆によるものと言われている。今回知るべ岩へは、下見時に傾斜地などの茂った樹木伐採して道をつくり準備したが現場が悪く案内はやめる。
 
蓬莱峡堰堤(曲がり橋)で挨拶とコース説明、太多田川・座頭谷など説明してスタート(10:40)。参加者はほとんど顔なじみ、遠方の三木市からMさん、Yさん毎回の参加である。

 蓬莱峡堰堤(曲がり橋)は、太多田川の支川座頭谷川が合流する地点にあり。万里の長城の雰囲気をもった、なだらかな曲線の組み合わせで、周囲の景観と美しく楽しく歩ける。土石流を防ぐ設計もあるのか。橋の下流に尼崎信金蓬莱峡山荘の架橋がある、1940年代には蓬莱峡温泉(冷泉・炭酸泉)を利用していたとか。座頭谷川の右岸沿いを登ると個人の山荘跡がいくつか見られる。蓬莱峡温泉跡は樹木が茂り案内できなかった。川の右岸沿いを、いくつも連なった砂防堰堤を見ながら進むと兵庫県砂防事業発祥の地の案内板がある。さらに登ると4段堰堤群が見えてくる。4段堰堤群の一番下段が普通の石積堰堤、次は大正時代に造られた自然石積堰堤、3段目は昭和中期の鎧石積堰堤と工夫された堰堤は美しい光景である。最上流は平成8年つくられたコンクリート製堰堤、何か無粋な感じがする。
 
堰堤脇の急階段を登ると内側は土石流で埋まった広い河原である。ここからの景観も楽しめる。
 ガレ場を少し登り岩塔群で昼食場所にする。峻険な岩塔や針峰が両岸に現れ、荒涼たる岩場、ローソク岩などの奇岩に見とれる。滝も見える楽しい昼食休憩であった。
 
座頭谷川源頭、ガレ場を登り棚越の手製表示場所から山に入る。山は急斜面の登りになり、補助ロープが付いた斜面も有り、今日一番の難所であったが、尾根まで20分程、皆さん一気に登り元気であった。ここで小休憩しハニー農場跡を横切り県道大沢西宮線に出る。
 
県道は車両も多く、登り下りのあるコンクリート道をひたすら歩く、今日歩く30%程の距離があるか、山の県道には、アケビが多く見られ何人もの人が食べながら賑やかに歩く。途中、大谷乗越と逆瀬川下り入口で休憩(14:00)。
 
逆瀬川下り入口(カーブNo17)で休憩中「アサギマダラ」に出会い大感激。休憩中の皆の周りを、あまりはばたかずに、ふわふわと優雅に飛んで挨拶に来てくれた。お気に入りの花はヒヨドリバナ、幼虫の食草はキジョラン・イケマなどガガイモ科の植物である。アサギマダラの有名な事は渡りのすごさです。適温の生活地を求めて、海を渡って1000`以上(2000`を超す記録もある)の大移動します。季節により長距離移動(渡り)をする日本で唯一の蝶である。
 感激した後、逆瀬川上流地帯を下り最終のゆずり葉緑地公園へ、砂防モニュメントで砂防事業と逆瀬川開発などの説明して今回の最終にする。全員無事で終了した(15:00)。
写 真:

知るべ岩スタート

兵庫県砂防発祥の地

4段堰堤

4段堰堤内側の土石
林立する奇岩・巨岩
座頭谷の景観

逆瀬川上流千石ズリ

砂防モニュメント
写真:平山元哉氏

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