大阪湾フェニックスセンター助成                  平成24年12月11日

第68回武庫川エコハイク

 「鷲林寺と観音山・仁川上流を歩く」実施報告

エコグループ・武庫川
日 時:平成24年(2012年)12月8日(土) 9:30〜14:30 天 候:晴れ
行 程:
阪急逆瀬川駅前(バス9:35発)・・・盤滝口バス停(仁川・社家郷山説明9:50)―西宮甲山高校前広場(本日のコース説明・注意事項10:00)−鷲林寺(説明休憩10:35〜10:45)―せせらぎコース→パノラマコース(タムシバ説明)ー観音山(展望休憩11:30)―奥池(昼食休憩説明12:00〜12:30)―大藪谷−盤滝(説明13:20)−小笠峠(説明13:40)―逆瀬川上流の谷(休憩14:00)−エデンの園バス停(解散14:30)
 (  )内は案内担当森本の説明項目、資料(行程図説明書次回1月行事チラシ)配布
参加者:37人(スタッフ3人含む)
一般参加者は宝塚市・西宮市・尼崎市の流域各市からの参加の他、流域外からは川西市・池田市・猪名川町・神戸市垂水区・長田区・三木市・大阪東淀川区などの地域からも参加を得た。
所 感:
 今年の紅葉はいつもより早く鮮やかである。本日は西高東低の冬型となり、天気は良いものの風が冷たい。37名の参加者は、逆瀬川駅からかぶとやま荘行バスに乗り、盤滝口で下車。社家郷の山々はまだ名残の紅葉に映えている。ここは石の宝殿から流下する仁川の上流域で、近くには温泉保養施設やキャンプ場があり、以前のエコハイクで見学した湯ノ口取水口もある。西宮甲山高校前広場で本日のコースや見どころを説明し、車道を歩いて鷲林寺参道口から“かんのん道”を上る。修道院前を通り鷲林寺境内へ入る。鷲林寺は弘法大師創建の真言宗の名刹で観音堂や多宝塔があり、武田信玄の墓といわれる石造七重塔は西宮市文化財である。
 軽く準備運動をして観音山(526m)の登頂にかかる。見上げる頂までは標高差180mで急峻だが、比較的緩やかなせせらぎコースを登り、途中からパノラマコースに合流する。一帯はタムシバの樹が多く、4月8日頃は白い花が全山を飾る。一汗かいた頂上からの展望は六甲山系でも有数で、眼下に甲山、北山ダム、大阪湾を挟んで生駒、二上、葛城、金剛の山々が見ることができた。ゴロゴロ岳への道を分けて、奥池へ下る。奥池は天保年間に完成したため池で、昭和47年に南接して奥山貯水池が完成し、芦屋市の上水道源となった。池の端の森で昼食とする。
 
じっとしていると冷え込むので早々に出発する。森から香るのはほとんど落葉となったタカノツメである。熊笹峠から六甲最高峰への道を分けて大藪谷に下る。仁川の支流のひとつで大藪谷川に沿ったこの道はあまり知られていない。仁川の本流を飛び石で渡り、盤滝の旧道に出る。盤滝は赤紫色の岩の断崖で堰堤ともなっている。県道82号線を歩き小笠峠を越える。小笠峠は仁川と逆瀬川の分水嶺で、少し下ったところが大平山より流下する逆瀬川の源流である。この辺り道路わきに大型ごみの不法投棄が目立つ。不心得者が後を絶たないのが残念だ。県道と別れ、逆瀬川沿いをエデンの園へ下る。途中のガレ場は年々崩壊が進んでいる。エデンの園バス停で解散する。元気な方は逆瀬川駅まで歩く。
 
帰り道、三木から毎回参加される方と同行する。エコハイクは単なるウォーキングでなく、普段行けないところを案内説明してくれるから毎回楽しみにしている、とうれしいお言葉をいただく。ありがとうございます。(平山 記)
 
写 真:

西宮甲山高校前広場でミーティング

かんのん道を行く(正面は観音山)

鷲林寺参道

鷲林寺本堂

観音山からの展望

奥池

大藪谷

盤滝

小笠峠

逆瀬川上流のガレ場
写真:平山元哉氏

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