第46回武庫川エコハイク
「武庫川渓谷と桜の園ハイク」実施報告
エコグループ・武庫川
日 時:
平成23年(2011年)1月8日(土)9:30〜14:30  天候:晴時々曇
行 程:
JR西宮名塩駅前(名塩ニュータウンの説明、コースの概要・注意事項)−塩瀬集落(説明)−くらがり街道(昔の街道利用と茅葺住宅など説明)−尼子谷川(説明)−旧福知山線廃線跡(昨年度から変わったJRの管理状況と自己責任問題など)−旧リバーサイド住宅地(23号台風洪水被害と以降の対策)−どん尻川(説明)−渓谷・高座岩(武庫川の誕生と流域、渓谷の地質・景観・植物群落等説明)−ダム計画地(県計画中止の説明)−人面岩場(説明)−北山第1トンネルー十国の滝(説明)―北山第2トンネル(説明)ー重次郎ヶ淵(説明)−溝滝(説明)−天狗岩(説明)−武庫川第2橋梁(周辺の景観、23号洪水時の状態を説明)−桜の園景観ポイント(渓谷と桜の園遠望説明)−親水広場(昼食、桜の園「亦楽山荘」と「櫻守の会」保全活動紹介)−もみじの道―城ヶ丘―隔水亭―育樹の丘―さくらの道(それぞれポイントで景観と活動状況説明)−長尾山第2・3トンネルー温泉橋(ハイキングの中締め)−神戸市水管橋(説明)―武田尾橋/武田尾温泉(説明・解散)−JR武田尾駅
    ( )内は森本ガイド説明項目、資料(行程地図説明書)配付
参加者:50人(スタッフ5人含む)。
一般参加者は宝塚市・西宮市・伊丹市・尼崎市・三田市の流域各市からの参加のほか、流域外からは川西市・芦屋市・神戸市・大阪市などから参加をえた。
所 感:
 今年一番の冷え込みでしたが、晴天に恵まれて50名の参加者です。くらがり街道沿いの民家の天水桶も凍りつき、武庫川の淀みにも氷が張っていました。真っ青な空にV字谷渓谷が映える廃線跡を進みます。冬枯れの渓谷の山肌に緑が目立つのは常緑樹が多いためでしょうか。
 北山第一トンネル手前の高座岩付近に予定していた県の武庫川ダム建設計画は、1985年に認許されてから25年の紆余曲折を経て昨年見送りということになりました。ダムに依存しない新しい治水計画がスタートするそうです。ご同慶の至りですが、今度はJR西日本が廃線跡ハイキングコースを閉鎖すると言い出しました。落石、トンネルの崩壊など危険と隣り合わせですが、皆に親しまれてきたハイキングコースだけに、何とか維持してほしいものです。
 トンネル、鉄橋の渓谷美を楽しみながら昼食場所の親水広場へ。動いていると少し汗ばむが休憩すると体が冷える。昼食後早々に桜の園(亦楽山荘)へ入る。山荘は元桜博士笹部新太郎氏の演習林で、サクラといってもヤマザクラが主体でソメイヨシノは一本もありません。博士はソメイヨシノはサクラではないといってはばからなかったそうです。ちなみに、ヤマザクラはテングス病に罹りません。
 土石流でロックガーデンへの道が崩壊の危険にあるため、もみじの道から城が丘を経由する。高台のこのあたり、ホウノキの落葉にうっすらと雪が積もっている。育樹の丘からさくらの道を下ります。さくらの道の上方部は、エドヒガンをはじめ高木の幹をつないで沢山のワイヤーロープが張り巡らされていました。サクラの巨木再生工事ということで、保護を目的としていますが何か違和感を覚えます。
 全員元気に最終の温泉橋へ。ここで一応解散、あと希望者を武田尾温泉に案内し、2時30分頃自由解散。お昼休みに平成23年度のエコハイク予定を配付説明しました。来年度も是非ご参加ください。  
写真:

@名塩駅集合 50名

A寒波で凍結した武庫川

Bダム建設予定地と高座岩

C北山第一トンネル

D武庫川第2橋梁を渡る

E親水広場で23年度エコハイク予定説明

F桜の園(亦楽山荘)へ入る

Gもみじの道を登る

H隔水亭 凍りつく引き水

Iワイヤロープで結ばれたエドヒガン

Jワイヤロープの下 さくらの道を下る

K武田尾から桜の園遠望
ガイド/森本、資料/上田(宏)、文・写真/平山

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