平成22年6月12日
第39回武庫川エコハイク

「母子大池と青野西谷川渓谷」実施報告

エコグループ・武庫川

日 時:平成22年(2010年)6月12日(土)  9:30〜16:20   天候:晴

行 程
 JR三田駅前(貸切バスで母子へ)・・・母子バス停(コースの概要・注意事項・母子の今と昔・付近の状況)ーステ地蔵(首の無い地蔵説明)−母子浄化センター(処理施設と青野川・尼ン滝等説明)−茶香房きらめき(母子茶加工工場見学休憩)−母子大池(灌漑用水工事完成までの説明/昼食)−青野西谷川(渓谷青野川合流迄の説明)−青野・青野西谷川合流点―上青野井堰(8集落に送水している用水路の説明/バスで移動)・・・下青野公園(休憩/末野への用水路説明)−青野ダム(説明)−末野上池(重要な人工溜池の説明)−JR広野駅(解散)

(  )内は案内担当森本の説明項目、資料(行程地図説明書・次回の案内チラシ)配布

参加者
 57人(スタッフ5人含む)

一般参加者は宝塚市・西宮市・伊丹市・尼崎市・神戸市北区・三田市の流域から参加の他、流域外からは川西市・明石市・神戸市(長田区)・吹田市・大阪市(東淀川)等の広範囲からの参加をいただいた。

所 感
 今回多数の参加者あり貸切バスを準備し母子へ、母子スタート。母子地区は丁度田植が終わった時期であった。最初、美濃坂峠と三国ヶ岳を予定したが変更にした。美濃坂峠は母子から篠山へ抜ける峠。昔、丹波の杜氏が灘五郷へ通った道の一つ、高低差のある往復なので多人数では難がありそうで。母子茶処理加工施設「茶香房きらめき」を見学、新茶生産の多忙な時期であったが工場内(生産工程)を詳しく説明いただいた。休憩後母子大池へ、山間を通る道の両側は茶畑で刈取った後の景観を見ながら道脇には白いマーガレット・黄色いブタナなど咲き続く印象に残る花道になっていた。仕事の楽しみの為か、ハイカー歓迎のためなのか。
 母子大池で昼食。ヌマスギの樹形を通して見る大池は又素晴らしい、土曜日で家族連れの先客何組か楽しんでいた。大池から青野西谷川渓谷を沿って上青野へ出る昔の街道は、コンクリートの車道の跡があるが雨で掘り返されて荒れていた。渓谷沿いに咲くタニウツギ・タンナサワフタギ・エゴノキなど市街地近くの山とは少し遅いようだった。
 母子から上青野井堰まで約4q、終盤の下青野公園から広野までが約5qある。コース全体で長距離になるので中間の井堰から下青野公園まで約3qをバスにしたが時間調整がうまくいかなかった。実際歩いたのは約9q程、晴天で暑かったが木陰は涼しい風があって気持ち良いハイキングであった。
 母子地区は青野川の源流であり、山は雑木林が中心で昔の里山である。この里山は水源を守る大切な役割を持っている。広野の丘陵地に水田を拓くために長期にわたる難工事で母子大池が完成した。この池から下流の8集落に送水、サイフォン・トンネル・高架水道など縦横に張り巡らされた用水路、長さ約4.5qという。今回は水の確保にどれだけの苦労があったかを見てもらいたく企画致しました。広野駅4時20分全員無事故で行事は終了しました。

 写真


@母子バス停でミーティング

E母子大池から始まる青野西谷川

A母子茶加工工場茶香房きらめき

F上青野井堰

B茶香房見学

G大堰橋の高架水道

C茶畑を歩く

H末野の高架水道

D母子大池でランチタイム

I末野上池

 助 成:この武庫川エコハイクは兵庫県瀬戸内海環境保全連絡会からの助成を受けております。

文・資料/上田(宏)、写真・編集/平山

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